告白するが私は手汗が凄い。
某サイババのように手のひらから金粉でも出て来るのならいいのだが、残念ながら出て来るのは塩分の混じった水である。
これは季節に関係なく、からっ風の吹きすさぶ今の季節であっても手のひらは常時びっちょりなのである。
暑いから寒いからなどの外的コンディションで左右されるような軟弱なものではなくて、私の手のひらは常に湿度100%を堅持するポテンシャルを持っている。
この体質に気がついたのは多分小3か小4の頃だったと思う。
テストの解答に悩んでちょっとばかり長考に入ると、あっという間にテスト用紙の手に触れている部分がしなしなのへろへろになる。
長考と言ったってわずか2~30秒のことだ。たったそれだけの間同じ場所に手があるだけで紙は汗を吸ってフニャフニャと縮れてくる。
このような現象はてっきり皆が同じようになっていると思っていたのだが、どうやらそれは自分だけの体質であることに気がついたときの何とも言えない気持ち。
まだその時は思春期に突入していなかったのでそれほど自分の中では大きな問題にはならなかったが、それから数年経って中学校に入学する頃になるとそれは大きな障壁になることになる。
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