ネットの海の渚にて

私の好きなものを紹介したり日々のあれやこれやを書いたりします

ネット上の厄介事は逃げるが勝ちって話

町中ですれ違いざまにいきなり殴りかかって来るような輩は、あたりまえだけど逮捕される。
見ず知らずの関係なのに突然、暴言を吐いてくるような奴がいたら周りから白眼視されてまともに相手にされなくなるはずだ。
実社会では到底許されない行為なんだが、ネット上ではこういう目に遭うことはそれほど珍しくない。

ネットのことだから何でも許されると思っている連中が一定数いて、むしろ俺のようにネットといえども最低限の礼儀は必要であるというと、それをしたり顔でdisってくるやつがいる。
ネットにまで礼儀を持ち出すのはおかしいそうだ。


そういう奴とはどうしたって分かり合える気がしないので議論しない。
それどころかブロックや非表示を駆使して自分の視界から完全に消しさりたいとすら思う。
議論が成立しないと最初からわかっているから何を言われても完全に無視する。
そうでもしないと、からまれ損になるのが明白だからだ。
リスペクトのリの字も浮かばないような相手とは接触しないのが得策である。 

本来、議論は例え平行線をたどったとしても、それを根拠に相手を罵倒したり揶揄するのは議論そのものを否定することになる。
意見が合わないからといってそれを理由にdisっていいわけがない。
もちろん筋の通った批判なら問題ない。
罵倒や中傷と批判を一緒くたにするのは幼稚な行為なのだが、議論の相手に敬意も礼儀も尽くせないような相手からの批判は必ずしも批判足り得ない。
人間は感情の生き物だ。
意見を聞かせたいならそれなりの準備が必要になる。
例えそれが正論といえども、お互いに信頼関係がない状態でいきなり喉元に刃を突きつけるような尖すぎる正論は、やはり相応しくない。



ネット上のコミュニケーションに礼儀なんかいらないという意見にはどうしても納得出来ない。
別にかしこまった社交辞令が必要と言ってるわけではない。
最低限の礼儀と相手に対しての敬意がなければ議論は成立しないと思っている。
なぜならそれがない状態の議論は喧嘩との違いが見いだせないからだ。
相手を貶めることが目的になっているような議論はもはや、議論とは言えない。
テキストだけのやりとりになるネット上の議論は、実社会で起こる議論よりもむしろ成立させるのが難しいはずなんだが、やけに気軽に議論をふっかけてくる印象がある。

しかもその第一声が、明確に悪口を含むような連中とやりあう必要があるのか甚だ疑問だ。
相手にしないことを「逃げた」と批判されることもあるが、町中でおかしい人に絡まれたらすぐにその場から離れて逃げることが最適解であるように、ネット上でも無視や相手にしないという行為は同じく最適解なのだと思う。

ネット上では明確な悪意を持って近づいてくる人が少数ではあるものの存在する。
俺もこの間それを体感した。
実社会でそれをやったら一発で逮捕されるようなことを平気でやってくる。
もちろんそういう行為に対して法のもとで裁きを与えることは可能ではあるものの、コストと効果まで鑑みると割にあわないのもまた事実だ。

現状では嫌がらせを受ける側は圧倒的に不利だ。
それを改めて実感した。

だからこそおかしな連中は相手にしない、というのが一番の身を守る術だと思うのだが、そうすると殺伐とし過ぎて悲しい気もするけれど、他にこれといった妙案も浮かばないから仕方ない。