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ネットの海の渚にて

私の好きなものを紹介したり日々のあれやこれやを書いたりします

報道の一部分だけで断罪してしまうのは早計過ぎませんか?って話

コラム

俺自身こういった脊髄反射的なことをやってしまうから、他所様のことをとやかくいうのは憚れるんだけど、恥を偲んで言及したいと思う。

この記事を読んだ。

記事を読む限りこのニュースを読んでの反応だと思われる。

千葉県内で女子中学生に乱暴したとして強姦(ごうかん)罪に問われた無職男性(27)の控訴審で、東京高裁(三好幹夫裁判長)は19日、懲役4年6月とした1審・千葉地裁判決を破棄し、「合意の上だった可能性が否定できない」として逆転無罪の判決を言い渡した。

高裁は、中学生が男性と別れた後もすぐに助けを求めずに公園で眠り込んだことを指摘。さらに、男性が抵抗を妨げる暴行や脅迫を行ったとも認められないとし、「中学生は強い抵抗を示していない」と判断した。
強姦罪に問われた27歳男性に逆転無罪の判決 (読売新聞) - Yahoo!ニュース

もちろんid:pokonanさんがこれ以外のニュースソースを読んでいるのかまではわからないが、記事中に参考として貼られているのが上記の記事なのでこれを読んで当該記事を書いたという前提で話をする。



読売の報道をその文面どおりに受け止めてしまうと、如何にもこの国の司法は女性の性犯罪に対してまったく意味を無していない。そればかりか被害者の人権を蹂躙するようなものであると受け止めてしまうのも無理は無い。
実際にこのニュースを受けて、ツイッター上ではかなり強い反応を示すコメントが散見された。




これらのつぶやきをされた方々が、この事件についてどこまで深く知っているのかまではわからない。
ただひとつ忠告したいと思ったのは、報道にもあるように1審の千葉地裁の懲役4年6ヶ月という判決を覆しているという点だ。


この国は起訴されると99%有罪になるという稀有な司法システムを持っている。つまり有罪が確定的であるという前提で裁判が行なわれている実情がある。
だからこそ1審で有罪判決が出ているにもかかわらず、高裁でそれがひっくり返って無罪になるというのは非常に珍しいケースだ。
要は有罪がお約束であるはずのこの国の司法制度ですら、翻さざるをえない「ナニカ」があったと考えるのがおそらく正しい。

1審を覆さざるを得なかった「新たな証拠」だったり被害者の決定的な「嘘や矛盾」などが新たに発見されたのかもしれない。
ナニカがなければ簡単に1審がひっくり返ったりしない。この国の司法はそうできている。

だからこそ、報道で発表された一部分だけを読んで、反応してしまうのは早計と言わざるをえない。
判決文を読んで全体を掴まないと、なぜ1審が覆されたのかがよくわからないし、ツイッターで言われているような内容が判決に反映されたとは考えづらい。

俺自身、裁判資料を読んでいるわけではないからこの判決をとやかく言う立場にないのだけれど、あのニュース報道だけを読んで過剰に反応して、司法に絶望してしまうのはちょっと待ってほしいなぁと思った次第です。


疑わしきは罰せずという法律の大原則があるのですが、こういった事案の場合、普段人権人権と言っておられた方々が妙にエキセントリックになってしまうのはどうしてなのでしょうかね?