読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ネットの海の渚にて

私の好きなものを紹介したり日々のあれやこれやを書いたりします

DQNじゃないのにDQNのリーダーを引っ叩いた話(DQNシリーズ第4話)

f:id:dobonkai:20131116203053j:plain
DQNじゃないのにDQNと喧嘩した話 (DQNシリーズ第1話) - ネットの海の渚にて
DQNじゃないのになぜかDQNにどっぷり浸かってしまった話 (DQNシリーズ第2話) - ネットの海の渚にて
DQNじゃないからどうにか喧嘩を回避する技を身に付けた話 (DQNシリーズ第3話) - ネットの海の渚にて
今回のエントリーは上記シリーズの続きです
まだ読まれていない方は上記のエントリーを先にご覧になってください

DQNシリーズ第4話

今回は不良グループのトップに君臨していたO君の話だ。

O君はヤバい。とにかくヤバかった。
どうヤバいかと言うとゴリラだ。
ゴリラは比喩ではない。まさしくゴリラだった。ゴリラ以外にボクは説明する言葉を持っていない。
日本語をしゃべる天才ゴリラが長ランボンタンで辺りを威嚇しつつ闊歩しているのだからどれだけヤバいか想像していただけると思う。

そのO君はボクの隣のクラスだった。
ところが休み時間のたびにボクの教室へ遊びに来るものだからクラスの連中は怯えていた。
もちろん彼はそこで何か騒ぎを起こすようなことはしなかったが毎時間ゴリラがクラスにやってくるのだから怖かったに違いない。
ボクの席の後ろにはN君がいたし、休み時間にはO君が隣の席にちゃっかり座っているので恐れをなした他の生徒たちが避難してしまい僕らの周りはポッカリと空いていた。

O君は話していても楽しいし意外と頭も良くてびっくりした。
数学で毎回赤点を取ってしまうボクとは違ってテストでもそこそこの点数を取っているらしかった。しかも知らないうちに英検2級に受かっていた時は腰を抜かした。
英語もできる天才ゴリラである。


O君は度々ボクの家に迎えに来た。
日中「今夜遊ぼうな」と言われるとその日は気が重たかった。
誤解を与えないように説明するがO君は見た目がゴリラだが良い奴だ。
陰湿な部分は一切無く、明るくあっけらかんとしている。一緒に遊ぶには何も問題ないが困っていたことがある。

彼がボクの家へ迎えに来る際にとにかくうるさいのだ。

ボクはバイクに疎いのではっきりは分からないがO君が愛車のことを「ゼッツー」と言っていたからおそらくZ2のことなんだと思う。
もちろんイカツク改造されてしまっている。
そのバイクで迎えに来るものだから近所迷惑この上なしだ。

家から200メートルほどの距離に幹線道路がある。
その幹線道路を通ってO君はやってくるのだが遥か遠方からO君の奏でるエキゾーストノートが部屋の中にいるにもかかわらず聞こえてくる。

「バンババ、バンババ、バンバババババー」
それに呼応して近所で飼われている犬達が一斉に吠え始める。
「ワンワワ、ワンワワ、ワンワワワワワン」
毎回これだ。

さすがに辟易していたのでO君に頼むから静かに来てくれと言ったら、次回からは相当遠くでエンジンを切って押してくるようになった。重たいバイクを数百メートルも押しているもんだから夏場なんかは汗だくだったりする。さすがに気の毒に想ったので近所の公園で待ち合わせするように変更した。


そこの公園には野良猫が何匹か住んでいた。
何度かこの公園で待ち合わせをしていたからO君も猫の存在に気がついたのだろう。
あるときその公園を偶然通りかかった際にO君を見た。
ポケットに忍ばせた「カリカリ」を持って「おーい餌だぞ」と言いながら暗闇の公園を歩きまわっているところを偶然見てしまった。

普段イカツイO君が誰もいない公園で数匹の猫に纏わり付かれているところを目撃したら、今だったら確実に写メを撮るところだが残念ながら当時はそんな物が無かった。
声を掛けようかとかと思ったが止めた。
その光景はボクの心の内だけに仕舞っておいた。


O君と遊ぶときはO君の後ろに乗ってそこらを走り回るのだが意外と安全運転なのに驚いた。
スピードも制限以上に出すこともなく信号もきっちり守っている。

ただしウルサイのだ。

走っているときはもちろん止まっていても「バンババ」やり始めるのでボクはいい加減頭にきていた。
信号で停まった時に後ろからO君の頭を引っ叩いた。
すかさず鍵を抜き取り投げる振りをした。
腕を掴まれて「ヤバい喧嘩になるか」と一瞬自分の行動を後悔したが、もう後には引けなかった。
「おい、なに怒ってんだよ」とO君が言ったので。
「煩すぎんだよ、このクソバイク」と返した。
ああ、こりゃ喧嘩になるなと覚悟した。

するとO君は「わかったわかった静かに運転するよ」と言って笑った。
生きた心地がしなかったが「わかってくれたならいいよ」と言って鍵を返した。
その時一緒にいたN君は顔が青ざめていた。
それからはボクが後ろに乗車しているときは静かに運転するようになった。

後日聞いた話だがO君が「俺の頭を引っ叩けるのはあいつだけだ」と言っていたらしい。

またもや自分の性格が招いた結果だが、望んでいないDQN生活へと更に一歩踏み込んでしまった。

1/12 GTO・湘南純愛組シリーズNo.01 ZII改 鬼塚スペシャル

1/12 GTO・湘南純愛組シリーズNo.01 ZII改 鬼塚スペシャル