はい今回はみんな大好きムスカ大佐ですよ。
ジブリ作品の中でも屈指の愛されキャラ。
最初から最後まで悪役なのになぜか憎めない。
そんなムスカさんのセリフに関する雑学を紹介します。
「これから王国の復活を祝って、諸君にラピュタの力を見せてやろうと思ってね見せてあげよう、ラピュタの雷を」
「旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ」
「ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね」
天空の城ラピュタの名シーンの一つですね。
ラピュタをより深く理解するために、このセリフ中にある『ソドムとゴモラ』『ラーマヤーナ』『インドラの矢』を簡単では有りますが説明したいと思います。
ソドムとゴモラ
ジョン・マーティン作「ソドムとゴモラ」
ソドムとゴモラとは旧約聖書の『創世記』に登場する都市の名前で死海南岸に存在したとされていますが確定はしていません。
街で暮らす住人たちの怠惰な生活そして乱れた性が神の怒りに触れ滅亡させられることになります。
ラーマヤーナ
『ラーマーヤナ』とは『マハーバーラタ』と並ぶ古代インドの大長編叙事詩です。
英雄であるコーサラ国のラーマ王子とヒンドゥー教の神話を紀元3世紀頃、詩人のヴァールミーキが編纂したものです。
48,000行 全7巻に渡る長大な物語はおよそ紀元4~5世紀が舞台とされています
第1巻 バーラ・カーンダ(少年の巻)
第2巻 アヨーディヤ・カーンダ(アヨーディヤの巻)
第3巻 アラニヤ・カーンダ(森林の巻)
第4巻 キシュキンダー・カーンダ(キシュキンダーの巻)
第5巻 スンダラ・カーンダ(美の巻)
第6巻 ユッダ・カーンダ(戦争の巻)
第7巻 ウッタラ・カーンダ(後の巻)
インドラの矢?
ムスカが作中で言ったこのセリフ
「ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね」
これ実は間違っています。
都市を焼きつくし消滅させるような強大な力を描写したシーンが出てくるのはもう一つの叙事詩『マハーバーラタ』です。
しかもインドラの矢ではなく「インドラの雷」が正解です。
ムスカやっちまったなw
失言を悔やむムスカさん
ちなみにインドラの雷で焼きつくされて滅亡したのはパキスタンにあるモヘンジョダロとされています。
モヘンジョダロ
いかがでしたでしょうか?
極端に説明を端折ってしまいましたので詳しい方からすれば物足りないものになってしまったことをお詫びします。
それでもこれをきっかけに興味を持っていただいた方が僅かでもいらっしゃるなら幸いです。
それでは最後に皆さんでお決まりの掛け声をどーぞ!
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今回の記事は私が以前、旧ブログhttp://dobonkai.blogspot.jp/で書いた記事を加筆、訂正し転載したものです。