ネットの海の渚にて

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俺が思う「頭の良い人」の話

http://www.flickr.com/photos/49369969@N06/4544470412
photo by Denis Malka

俺は社会人になってからずっと営業畑一筋だ。
仕事柄、高学歴ホワイトカラー組とも付き合いがあるし、ガテン系ブルーカラー組とも関わりがある。

俺が頭の良いと感じる人はホワイトカラー、ブルーカラーに関係なく両者に存在している。もちろん逆にこの人バカだなと思う人も同じように両方にいる。

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この記事を読んだ。
俺なりに「頭の良い人」について考えてみたい。


高学歴=頭が良い
この図式は一つの要素でしか無くて、一般的に社会に出た後は学校の勉強ができたかどうかはそれほど重視されない。
むしろそういうことよりもコミュニケーション能力のほうがよほど評価されるし重宝される。
いまだにこの世はゴリゴリのアナログ社会である。

そういった人間関係が幅を効かせるアナログ社会において、勉強が出来たあるいは高学歴であるという要素の必要性は極めて低い。
酒の席での振る舞い方のほうがよほど重要だ。
これから就職しようという若者にとってこういう話は暗くなるのかもしれない。
いまだに昭和的な価値観に囚われているのかと絶望するかもしれない。
厳しいことを言うが、この社会は若者が願うほど進歩的ではない。
むしろ凝り固まった保守思考で満ち満ちている。

仕事上の評価を人間がする以上、そこに感情が絡んでくるのは必然で、その感情を司るのは日々の人間関係に他ならない。
上司に気に入られるメソッドを持つ人間が有利になるのは納得出来ないけれど真実である。
だからこそ評価基準に感情が入り込まないように改善しようとする動きはあるのだが、俺の知っている範囲でそれが上手くいっているケースを知らない。
どうやってもどこかに必ず感情が入り込む。


俺が思う「頭の良い人」というのはそういった社会のシステムに上手く迎合して、自分の評価を最大化できる人のことだと思っている。
簡単に言うと「世渡り上手」だ。

生きることに不器用な人から見ればこういった「世渡り上手」な人は憎々しい存在に見える。
俺自身、器用な方ではないからそういった人間を横目で見ながら苦々しく思っていた。
明らかに自分よりも仕事ができていないのに、上司に食い込んで不釣り合いな評価をもらっていた。
けれど結果からしたらそいつのほうが利口なんだと思う。
「世渡り上手」という能力でそいつは出世した。
そういう現実を多く目にしてきた。
綺麗事で世渡りができるほどこの社会はクリーンにできていない。


20年近い社会人経験で学んだことは、学歴や勉強の出来はあまり意味がなくで、それよりも力を持った人物に上手いこと気に入られる能力のほうがよほど使える。
社会人としての成功が地位や給与だとするなら、世渡りが上手い人ほど成功していると言っていい。

もちろん世渡りが苦手で人付き合いも上手くない人間が、人一倍努力して結果を出して評価されることは確かにある。
けれどその人物にもう少し世渡りの器用さがあったならもっと評価されただろうし、もっと早い段階で見出されていたに違いない。
人が評価を下す以上そのあたりはもう、どうしようもない。


これから世に出る若者に一つだけ忠告しておきたい。
とてもくだらないことだと感じると思うが、会社の先輩には可愛がられるように振る舞った方がいい。
もちろんそれが本意でないことは理解できる。けれど先輩たちに可愛がられると間違いなくいろんな面で有利になる。
これは納得いかないと思うが事実である。
どこまでいっても人間関係は影響する。


そういうこすっからいことができる人間こそ「頭が良い」と俺は思う。
カッコイイか悪いかは別としてだけど……。
夢が無い話になってしまって申し訳ない。

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