ネットの海の渚にて

私の好きなものを紹介したり日々のあれやこれやを書いたりします

イケダハヤト氏からの疑問に答えましたよ

ブログ界の風雲児、イケダハヤトとまと大使(高知在住)さんからありがたいことにこの記事で私のブログを取り上げていただきました。
コンテンツを「パクる」のは、なぜいけないの?教えておじいさん! : まだ東京で消耗してるの?コンテンツを「パクる」のは、なぜいけないの?教えておじいさん! : まだ東京で消耗してるの?はてなブックマーク - コンテンツを「パクる」のは、なぜいけないの?教えておじいさん! : まだ東京で消耗してるの?

取り上げられたのは以下の記事
パクることに対する罪の意識の希薄さが気になる話 - ネットの海の渚にてパクることに対する罪の意識の希薄さが気になる話 - ネットの海の渚にてはてなブックマーク - パクることに対する罪の意識の希薄さが気になる話 - ネットの海の渚にて


ブログ界では知らない人はいない程の有名人から言及されたわけですから、さぞかし流入があるのだろうと身構えたわけですが……。

まぁそれはさておき、この言及された記事のタイトルが素晴らしい。

コンテンツを「パクる」のは、なぜいけないの?教えておじいさん!

アルプスの少女ハイジのセリフの改変なのですが記事を書いた私を暗に老害であるとdisっているわけです。

どうもこのイケハヤ氏はオッサン層に敵対心があるらしくて、いままでにもツイッター等のいざこざで相手に対して「オッサン=老害」というような言説が多く見られます。
私がオッサンであるのは間違いない事実ですけど、それは個人の努力では抗えない事実ですからこの部分を揶揄する人はなんだかなぁと思います。
この件についてはid:hagexさんのこの記事に詳しくあります。

イケダハヤトさんの年齢差別がヒドイ - Hagex-day info

前置きはこれくらいにしてイケハヤ氏の疑問に答えていきたいと思います。


以下引用は全てこちらからです
http://www.ikedahayato.com/20140901/12071687.html

こういった意見を書く人は多いですが、みなさん「なぜパクリがいけないのか」を書かないんですよね。「麻薬=絶対ダメ」という感じのノリで「パクリ=絶対ダメ」と思い込んでいる感じさえあります。こういう思い込み、思考停止は怖いです。

端的に言えば法律違反だからです。
法律で禁じられていることを破らないようにしましょうということを「思考停止」というなら仕方ないですけどね。
イケハヤさんは法律なんか自由を奪う鎖みたいなもんだと考えていらっしゃる無政府主義者かも知れませんが、私とはイデオロギーが根本的に違うようなので分かり合える気がしません。


さて、コンテンツのパクリって、何でいけないんですか?これ、真面目に答えられる人、どのくらいいるんでしょう?「盗むのはいけないことだからいけない」「法律違反だからいけない」みたいな幼稚な意見はダメですよ。

盗みや盗用は個人の財産権の毀損にほかならないからです。
もし盗みもOKとなれば北斗の拳的世界になりますが、あなたはそういう世界になっても奥様とお子さんをモヒカンの怖いお兄さんたちから守れますか?
法律はあなたのような方々を守るためにあると言ってもいいんですけどね。


著作権者の利益になるパクリもある

私の記事をしっかり読んだのかどうかわかりませんが、著作権者の利益になるパクリと言うものが存在するとなれば、それは「パクリ」ではなくて別に適切な言葉がそこには当てはまるんじゃないですか?
そもそもそんなニッチなケースを想定して話してないですけどね。

あなたがどれだけ「パクリは許されない!」と叫ぼうとも、ネット上ではコピーコンテンツが「当たり前」になっていきます。NAVERまとめがこれだけ人気を集めている意味を理解しましょう。世界でバイラルメディアが乱立し、各メディア間でコンテンツが「共有」されている意味を理解しましょう。著作権者は、抗えない変化に文句を言うのではなく、勝手なコピーに耐えるビジネスモデルを作り上げていかなければなりません。

パクることは明確な著作権の侵害ですからこれが多発したとしても「パクリは止めよう」と言い続けますよ。
そんなこと言ったってみんな聞かないんだから無駄だよ、というご忠告はそうですねとしか返せません。
しかしながら不正に対して啓蒙するそのことを揶揄するような言説は納得出来ないですね。

というわけで、それでも、どうしてもパクリが許せない方は、ぜひその理由を教えてください。特に、「あなたが著作権者ではない」場合の怒りについて、教えていただけると幸いです。なぜ部外者の人間が、パクリについて怒りだす必要があるのでしょうか?

やったもん勝ちのやられ損の現状に到底納得出来ないからです。
あなたがご自身で言ったようにすでにネット内ではパクリが蔓延ってしまっているからです。
そうなる前からこの問題に対して啓発していた方々はいると思いますが、残念ながらそういった声はかき消されてしまって、結果としてコンテンツを作り出す本人の許諾を得ずにパクリサイトが収益を得ている現状があるからです。
こういった社会悪に対して、直接的に被害を受けた当人でなければ声をあげてはいけないという考えの方がむしろ怖いですけどいかがですか?
パクられて無い奴は黙ってすっこんでろですか?よくわかりません。
もうひとつ言えば私もネットの末席ながらこうやってシコシコと記事を書いているからです。
私のようなつまらないブログでもいままでに何度も丸パクリは経験しています。
こうやって気軽に人の作ったコンテンツをパクってマネタイズしようとする連中がいる以上、ネットの片隅から声を上げていきたいと思っています。



私の意見

ネットを楽しむということは、即ち誰かが作ったコンテンツを消費するということです。もし世界中の誰もが何かを作ることをやめてしまったとしたらどうなるか想像してみてください。
時間をかけ、アイデアを絞り出し、時には身を削って創りだしたコンテンツを知らないうちに盗まれて商売にされていたことを本人が知ったらどう感じるのか想像してみてください。

盗まれることを前提にやればいいとあなたはおっしゃいますが、それならあなたが現在パクリ被害にあっている方々に具体的なビジネスモデルを提案してあげればいい。
そもそもパクリを前提にしたビジネスモデルって何ですか?
まさかパクられて拡散されることで名前が売れるとかいう幼稚な考え方じゃないですよね。
それとBLOGOSがあなたの記事を載せているのはパクリじゃなくて事前にあなたと条件等を話し合って取り決めしてますよね?
そこらの有象無象のパクリサイトと一緒にする考え方も相容れないです。
作者の許諾を得ている転載に対して「パクリ」と言っているのは聞いたことがありません。


著作権法は形骸化しているわけではないけれど、ネット時代になってこれほどまでにパクリが横行すると現実問題として個別に訴訟するのは特に個人において難しいのはわかります。
ネット時代に則したもっと簡便で個人でも簡単に運用できる新法を作ってもらうよりほかない気がします。

立法は国会議員の仕事ですから彼らのケツを蹴って一日でも早くネット時代に適応できる新しい法律を作ってもらうことが一番の解決策だと思います。