エボラ出血熱に感染の疑いがあるケースが続けざまに見つかった。
リベリア滞在歴のある東京都の60代男性とギニア国籍の20代女性。
ネット上ではマスコミの報道姿勢に疑問の声が上がった。
私もマスコミの目に余る行為について怒りにも似た感情が沸き起こった。
まるで患者を犯罪者の如く追い掛け回し救急車を取り囲んでフラッシュを焚く。
そればかりか車内の様子を撮影しようとカメラを車窓に押し付けるいつもの光景。
言っておくが患者は犯罪者ではない。
エボラ疑いの男性が乗った救急車。マスコミがそれを取り囲んでフラッシュたきまくり・・・ってのがTVに映っている。 救急車を取り囲む&フラッシュばしばしって、本当に私達がそんな画像を望んでいると思っているの??
— Ootori Raku (@ootoriraku) 2014, 11月 7
鳥インフルエンザの時もそうだったが、マスコミはここぞとばかりにセンセーショナルな報道を繰り広げる。
2004年、日本でほぼ初めての大規模な鳥インフルエンザを起こした浅田農園の老夫婦が首を吊って自殺した。直前に記者会見で散々、痛めつけられ、メディアは「とんでもない農園」とバッシングを続けた。
「家禽」を取り締まる法律がある。家禽の管理が悪くて病気などを起こした場合、その責任で罰せられるが、それは最大で100万円の罰金である。しかし、NHKを中心として毎日のように鳥インフルエンザの怖さを報道し(実際には感染の可能性は低く、現実にも患者は出なかった)、私も記憶にあるが、NHKの特集で鳥インフルエンザの感染トリがでた府県を真っ赤に塗った地図を出して、男性と女性のアナウンサーが今にも恐怖が訪れるばかりに声を張り上げていた。
また起こったメディア殺人・・・笹井さんの自殺と浅田農園の老夫婦の自殺 武田邦彦 赤かぶ
連日の報道によって極悪人のように祭り上げられた浅田農産の経営者とその妻は 「大変御めいわくをおかけしました」と遺書を残して首を吊ったが、今回の報道の姿勢を見てこの事件の記憶が思い出された。
今回のエボラに感染の疑いがあった患者に対しての報道姿勢は異様と感じるとともに、穿った見方をするならばマスコミはそれこそ早く「本当の感染者」が出てくれるのを願っているようにすら感じた。
もちろんそんなことはないのだろうと思うがマスコミの報道姿勢に不快感を感じるのは確かだ。
(1)エボラ疑い患者の搬送。激しい報道のフラッシュ、内部を撮影しようと近寄る報道関係者・・・正しい情報を冷静に伝えてくれる報道もある中、このような現場の状況をみると心が痛みます。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) 2014, 11月 8
(2)患者本人は犯罪者ではありません。現場のスタッフも、患者さんと社会を守るために必死にがんばっています。そんな中で、多くの時間や人が、報道対応のために必要となっています。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) 2014, 11月 8
(3)緊急車両の搬入を妨げる行為は避けてください。現場を疲弊させるような行動は控えてください。報道のルールは、報道側で話し合うべきです。報道関係者も、日本を守るための重要な一員だという自覚をもってください。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) 2014, 11月 8
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