ネットの海の渚にて

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手汗が凄くてつらい

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告白するが私は手汗が凄い。
某サイババのように手のひらから金粉でも出て来るのならいいのだが、残念ながら出て来るのは塩分の混じった水である。

これは季節に関係なく、からっ風の吹きすさぶ今の季節であっても手のひらは常時びっちょりなのである。
暑いから寒いからなどの外的コンディションで左右されるような軟弱なものではなくて、私の手のひらは常に湿度100%を堅持するポテンシャルを持っている。


この体質に気がついたのは多分小3か小4の頃だったと思う。
テストの解答に悩んでちょっとばかり長考に入ると、あっという間にテスト用紙の手に触れている部分がしなしなのへろへろになる。
長考と言ったってわずか2~30秒のことだ。たったそれだけの間同じ場所に手があるだけで紙は汗を吸ってフニャフニャと縮れてくる。

このような現象はてっきり皆が同じようになっていると思っていたのだが、どうやらそれは自分だけの体質であることに気がついたときの何とも言えない気持ち。

まだその時は思春期に突入していなかったのでそれほど自分の中では大きな問題にはならなかったが、それから数年経って中学校に入学する頃になるとそれは大きな障壁になることになる。



手汗が凄いと思春期の男子にとって何が問題になるかというと、第一にフォークダンスである。
フォークダンスといえば普段触れることのできない女性の手を握るという、非リア系男子の一大イベントなのだが、手のひらびしょびしょ状態で手なんて繋ごうものなら「あいつ手がびちょびちょでチョーキモい」という噂が女子の間で共有されてしまい、社会的な死が待っている。

更にいうと初恋のあの子に手汗が凄いということがバレてしまったら、もしかしたら恋が成就するかもしれないという天文学的低確率でも唯一の拠り所となっている「0では無い」という一点が崩れ去ってしまう。
非リアから妄想や夢想までも奪ってしまったら一体何が残るというのか……。



手汗民は社会生活を営んでいく上で都合の悪いことが1万個くらいあるのだが良いところだってある。

硬式野球のボールは表面が革なので乾燥していると滑るのだが、手汗民は常に手のひらがびっちょりしているので握った瞬間にいい感じになる。
つまりロジンバックがいらないということなので、手のひらサラサラ民と比べて大変エコである。

もう一つはプリントを配る際に指先を舐める必要が無いというところ。
これは手汗民が教師という職業を選ぶ際のストロングポイントになる。

手汗で悩んでいる人は教師かプロ野球選手になることをおすすめしたい。



話は変わるが私の場合、手汗は凄いが脇汗は全くかかない。
なぜだかわからないがどれだけ暑い日でも私の脇はいつもサラリとしている。


舞妓の高帯」という言葉がある。
京都の舞妓さんは一般的な着物の着付けに比べると帯を締めてる位置が高い。
これは帯を高くすると幼く見えたり、逆に下げるとませて見えたりと色々事情はあるのだが、その副産物として顔に汗をかかなくなるというのがある。

胸の高い位置を帯によって締め付けることで「半側発汗」という反応が起こり顔に汗をかかなくなる。
ただこれにはデメリットもあって、顔に汗をかかなくなると言ってもその分の汗は他の場所で補うことになる。
具体的に言うとお尻周りや足にかく汗が増えてトータルの汗の量は同じ結果となる。
つまり真夏に見かける舞妓さんたちは、汗一つかいていない涼し気な顔をしていても、その実見えていない部分でびっしょり汗をかいているのである。


私の場合、手汗を異常にかくが脇汗は全くかかない。
おそらくこれは舞妓の高帯に似たようなことが私の体内で起こっているんだろうと勝手に思っている。


……とまあ、ここまでダラダラ書いてきたわけだが、私は特に手汗対策はやっていない。
なぜなら気にしても仕方ないし、むしろ気にすると汗の量が増える気がするからだ。
とは言っても私にように楽観的な人ばかりでは無いので、本格的に悩んでいる方は手汗対策グッズもあるから、いっそのことそういうものに頼ってしまうのも良いアイデアだと思う。
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