TaoTronics 有線 & Bluetooth サウンドバー
今回はモニター提供いただいた、TaoTronics社製のサウンドバーのレビューをしたい。
大型テレビの音質を改善してより良い音で映像を楽しみたい、といった要望を叶えるためにこの手の商品は数多く発売されている。
その多くは有線接続だけなのだが、この商品はBluetooth接続も可能なので、テレビを使わないで音楽だけをスマホから飛ばして鑑賞するなどの使い方もできる。
開封
そもそも本体の横幅が86㎝あるので、外箱も当然でかい。
同梱品はマニュアル、電源コード、赤白のRCAケーブル。
そしてリモコン。
リモコンの操作部は至ってシンプル。
電池は単4を使うのだが、付属されていないので自前で用意する必要がある。
接続部は大きめにスペースを取ってあるので、コードの取り回しはやりやすい。
入力端子は、RCA(赤白)、光端子と同軸デジタル。
画像にないが3.5mmのイヤホンジャックが本体側面にある。
本体前面のパネルで、現在どの入力の音が出ているかわかるようになっている。
天面部に音量の上げ下げと電源ボタンがある。いずれもタッチセンサータイプになっている。
実使用によるレビュー
10Wのスピーカーが左右に2個ずつ内蔵されているので、合計で40Wということになる。
やはりこの手の商品はテレビの下に設置するのが基本だと思うので実際に設置してみるとこんな感じ。
本体の横幅が86㎝あるので、だいたい40インチのテレビと同じくらいの幅になる。
とりあえずマッドマックス 怒りのデス・ロードを視聴してみた。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2016/04/20
- メディア: Blu-ray
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だからこそ、スマホやタブレットのスピーカーが2016年の現在においても貧弱であるのはそういった特性を、技術で覆せないからという証左でもある。
スマホに比べればもう少しスペースが取れるであろう液晶テレビであっても、一部の高級機を除けばやはりプアな音しか出ないようなスピーカーが多い。
きれいな映像を出すためにどれだけリソースを注いでも、迫力ある映像体験というのは「音」という要素も相当に重要なのは間違いない。
昨今の各地の映画館で開催されている「爆音上映会」などの盛況を見てもよく分かる。
例えば同じ映画を見ても、臨場感豊かなスピーカーで視聴した場合と、貧弱なテレビ内蔵のスピーカーのみで視聴した場合とで、どちらのほうが楽しかったかというのは愚問に近い。
では、この商品の音質はどうだったか?ということになるのだが、一言で言うと、テレビの内蔵スピーカーを正統進化させてリッチな音にさせたという感想を持った。
もう少し詳しく書くと、全くクセのない低音から高音まで滞りなく出すことができるスピーカーであるという意味だ。
ただ、コレは同時に「個性がない」ということになる。
素性はいいが個性のない音質
この手のサウンドバーに期待されるのは、やはり映画の視聴だと思う。
映画に関しては低音が豊かに出るか?というのが重要だと私は思っている。
通常の音楽を聞く場合は妙に低音が効いたバスバスなるようなスピーカーは好みではないが、映画の視聴の場合は違う。
映画内で起こる爆発のシーンなどはやはりウーファーの低音が効いていないと迫力が出ない。
この機種は残念ながらウーファーが内蔵されていない。
10Wのスピーカーが計4個内蔵されているのだが、これらのスピーカーは低音用ではないので、やはり個別にウーファーを搭載した機種と比べると映画の視聴の際に物足りなさを感じる。
ただし、この機種はBluetooth接続が可能になっているわけで、テレビ映像や映画視聴に特化しているというよりもマルチに使えるという方向に設計されているとも言える。
スマホから音楽を飛ばすなどして生活を潤すBGMを鳴らすためのスピーカーとしても使えるわけで、その場合は変にクセのないこのスピーカーはどんなジャンルの音楽も苦手にしない。
昔は音楽を聞くために部屋に大きなステレオセットを置いていたわけだが、今はもうCDなどのメディアで音楽を聴く時代ではなくなってきた。音楽はデジタルデータとしてスマホやパソコンの内部に格納されている。
であれば、スマホなどがプレーヤーになるわけでそれを補完する形でスピーカーがあれば便利になる。
テレビ用のスピーカーであると同時に、音楽視聴用のスピーカーとしても使えるわけなのでそういうマルチな使い方を求めている方には大変オススメである。