ネットの海の渚にて

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200ドル以下で買える6GBスマホ Vernee Mars Pro 4G Phabletのレビュー

Gearbest Mars Pro 4G
Mars Pro 4G

今回は中華スマホやタブレットなどが激安で購入できるGearbestからモニター提供いただいたので紹介したい。

Vernee Mars Pro 4G Phabletの開封

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外箱は白を基調にしたシンプルなデザイン。


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付属品は日本では使えないACアダプターなのが少々残念ではあるけれど、この機種が初めてのスマホという方はほとんどいないだろうから、今使っている充電器を使い回せばそれほど問題にはならないはず。
他にはUSB-Cコードが付属している。もう一つはSIMカード取り出し用のピン。


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画面にはすでに保護シートが貼られている。


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裏面もこれという特徴はなく至ってシンプル。


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背面カメラは13.0MP。ボディからほんの少し隆起しているので、平らな机などに置くとカタカタする。


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左側面にはSIMスロットのみ。
DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)機なので、microSIMとnanoSIMが同時に使える。
ちなみに私の場合はデータ用にLINEモバイル、通話用に0SIMを使っている。



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右側面は上から音量の+-ボタン、電源ボタン、指紋センサーとなっている。


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底面にUSB-Cの充電端子。それとスピーカー(モノラル)がついている。


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天面にはイヤホンジャックのみ。


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海外製のスマホと言えども最初から「日本語」があるので、設定画面でこれを選んでおけば日本語化されるから、Xiaomiのスマホのように自分で日本語化の作業をやる必要が無くて超楽ちん。




Vernee Mars Pro 4G Phabletのスペック

Display: 5.5 inch, 1920 x 1080 Pixel Corning Gorilla Glass 3 screen
CPU: Helio P25 Octa Core 2.5GHz
System: VOS based on Android 7.0
RAM + ROM: 6GB RAM + 64GB ROM
Camera: 5.0MP front camera + 13.0MP back camera
Sensor: Ambient Light Sensor, E-Compass, Gravity Sensor, Gyroscope, Hall Sensor, Proximity Sensor, Touch Sensor
SIM Card: dual SIM dual standby. Micro + Nano SIM
Feature: GPS, A-GPS, Glonass
Bluetooth: 4.0
Network: 3G: WCDMA 900/2100MHz 4G: FDD-LTE 800/1800/2100/2600MHz
>>スペックについて詳しくはこちら<<

まずこのスペックを見て驚くのはRAMが「6GB」というところだろうと思う。
200ドル以下で購入できるスマホなのに6GBもあるんだから中華スマホって凄いなと感じざるを得ない。
さらにROMも64GBあるからかなり余裕がある。
DSDS運用するとSIMを2枚刺すことになるので、排他仕様であるmicrosdカードが使えなくなる。
そうなると内蔵ROMだけで運用することになるから、最初から64GBあるというのは大きなアドバンテージになる。
もちろん1枚のSIMだけで運用すれば最大で128GBまでのmicroSDカードが使えるので、内蔵ROMと合わせれば192GBという超大なストレージも実現可能。


CPUはHelio P25 Octa Core。
このCPUは決してハイスペではないものの、省エネながらなかなか力のあるCPUでゴリゴリの最新3Dゲームでなければ、殆どのものはサクサク動作させるだけのパワーがある。
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これがAntutuベンチマークの結果。
数字を見てもらえばわかるが、一般的な使い方でスペック不足を感じる場面は一切無い。

Vernee Mars Pro 4G Phabletの良いところと悪いところ

この1ヶ月、Mars Pro 4Gを毎日使ってきた。
画面は綺麗で発色も良いし、バッテリーの持ちもなかなか良くて、かなりハードに使い倒しても朝から夕方まででバッテリー切れという場面はなかった。
やはりミドルハイの力を持つCPUと、なにより6GBのおかげだろうと思うが、私が普段使いしているアプリの全てがサクサクの動作でもたつくようなことは一切なく快適そのものだった。
バックグラウンドで各種アプリのアップデートがかかっていても、それを感じさせないくらい余裕のあるスペックなので常にキビキビ動くのは大変気持が良い。
画面のタッチ精度も完璧だし正直欠点らしい欠点が見つからないなぁと思っていたのだが……、どうもアンテナ周りに少々問題があるようだった。


まずスペック表にある対応バンドを見ていただきたい。

Network: 3G: WCDMA 900/2100MHz 4G: FDD-LTE 800/1800/2100/2600MHz

あんまり難しい話をしても仕方ないので、簡単に説明すると日本国内で使われている携帯電話の電波の中で、掴むことができるバンドが少ない。
といっても街なかで使うには全く問題なくて、実際に私の行動範囲でも電波が掴めなくて困ったのは唯一、山奥のキャンプ場に行ったときだけだった。

バンドの種類の説明をしても難しくなるので端折るが、この機種は街なかで使うには困らないが、郊外や山間に行くと途端に電波状況が悪くなるということだ。
これは主に郊外や山間部で使われている電波が受信できないのが原因で、逆に言えばそういうところにさえ行かなければ国内用に作られたスマホとほとんど遜色ない。

街なかでスピードテストした結果がこちら。
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使っているSIMはLINEモバイル

バンドが狭いということはスペック表に乗っていることなので最初からわかっていたことだが、実際に使ってみてわかったことが別にある。

DSDS運用すると、なぜか3G側の通信が知らないうちに切れている事がある。これは地味に困る。

この機種は4Gと3Gで同時に待ち受けが可能なのだが、いつのまにか3G側だけがアンテナが受信できない状態になっていることがあって、そうなると機内モードにしたり、本体を再起動したりして一回電波をリセットする必要が出てくる。
これをやればまたすぐ電波をつかむのだが、知らないうちに切れていることが3日に1回位の頻度で起こるので油断できない。


さらにもう一つあって、4Gがなぜか素直に拾ってくれないという妙なクセがある。
これがどういうことなのか文章で説明するのはちょっと難しいのだけれど、要は起動直後は4Gを拾ってくれないので、設定画面から「優先ネットワーク」を3Gにしてアンテナが立つまで待ち、受信したら「優先ネットワーク」を4G(推奨)に設定し直してやると4Gを掴む事ができる。この一手間さえやれば後は問題なく4Gで通信できる。

なんというか、おそらくソフト的になんらかの不具合があるんだろうと思うが、原因がよくわからない。
海外製のスマホを使う場合の最大のデメリットは不具合があった場合に検索しても日本語で情報が拾えないということだと思うが、英語が堪能な方ならこの問題はクリアできる。
残念ながら私の英語力は酷いものなので今回のトラブルを解決できそうな情報を探せなかった。

最後に

電波周りで気になるところはあるものの、総合的に見たらこんな安価でこれだけのスペックのスマホが買えるのだから非常にお買い得だと思う。
箱出しでインストールされているアプリはこんな感じ。
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中華スマホにありがちなよくわからない怪しげなアプリは入ってない。
一応VerneeのオリジナルOSである「VOS」なのだが、実際はほぼ純Androidといっていいほどメーカーのチューニングはされていない。

価格も安いしスペックも文句なし。
街なか以外での電波の掴みに多少難はあるけれど相当お買い得なスマホですよ。
>>Vernee Mars Pro 4G Phabletの購入はこちら<<