ネットの海の渚にて

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ブログに載せる画像のExif情報は注意が必要

http://www.flickr.com/photos/80694312@N00/4561736312
photo by jeanphony

この記事で書いたとおり、はてなフォトライフはExif情報を自動的には消去してくれない。dobonkai.hatenablog.com

私がブログを巡回するときは大抵パソコンで見ていて、ブラウザはchromeを使っている。
カメラが趣味だから素敵な写真がアップされているとそのExif情報が見たくなる。
ご存じの方も多いと思うがExif情報には撮影時のあらゆる情報が詰まっている。
シャッター速度、絞り、ISO感度、焦点距離など、どういった設定でその写真が撮影されたのかがよく分かるようになっている。
そういった情報は自分の撮影技術を向上させるために非常に役立つ。
なのでブラウザにはこの拡張機能を入れてある。chrome.google.com

これを入れておくとWEB上の写真にマウスカーソルを乗せるだけでExif情報が確認できる。
カメラやレンズごとの作例ページなんかを見るときに重宝する。

普段ブログを読むときにいちいちExif情報なんか確認しているわけではないけれど、画面をスクロールしている最中にマウスカーソルが画像の上に乗ることはよくあって、自動的にExif情報がポップアップされるわけだ。

日常的にそういうことを繰り返しているから、まれにGPS情報まで含まれたExif情報を見つけてしまうことがある。
数ヶ月前のことだが大学生だと思われるブロガーさんが、自室と推定されるGPS情報を加味したまま記事をアップしていたので、TwitterのDMで内々にお知らせしたこともある。

スマートフォンが身近な存在になったことで、写真撮影を楽しむ方が増えたのはカメラを趣味としている者として単純に嬉しい。
けれど本人の知らないうちに自宅まで晒してしまう可能性を秘めているExif情報についての啓蒙はまだまだ不十分だと感じる。





Exif情報の持つ危険性

撮影した写真をネット空間にアップするのは決して珍しいことではなくなっている。
身近なもので言うとTwitterやFacebookのアプリを使って個人的な写真をアップすることも多々あると思う。
この2社のサービスはデフォルトでExif情報が残らない設定になっているからそういう意味では良心的だ。
同じように最近流行っている写真共有サービスに「Instagram」がある。
これは注意が必要だ。

インスタグラムは写真共有アプリであると同時に写真の加工アプリでもある。
撮影した写真をInstagramアプリ内で加工した場合、Exif情報は残ったままになっている。
フォトマップ機能がONになっていればGPS情報も加味される。
なのでそれをそのままはてなブログに貼付したらExif情報を丸々公開してしまうことになるから注意が必要だ。


Exif情報を公開することの何が危険なのか、よくわからない人もいると思うので簡単にその危険性を説明する。

例えば極めて個人的な日記的ブログの使い方をしている人がいるとする。
職場や学校であった何かを写真に残して、それを毎日ブログに貼り付けていたとする。
その画像には撮影日時と撮影場所(GPS情報)が残されている。
毎日の行動パターンがそこから簡単に推測ができるだけでなく、職場や学校、立ち寄った店、ましてや自宅までもがGPS情報によって特定可能になる。

仮にストーカーにこういう情報でプロファイリングされてしまったらどうなるかを想像していただければ、その危険性がご理解いただけると思う。
情報を精査すれば通勤、通学路で待ちぶせすることも可能だろう。

無意識のうちに自分の行動パターンをネットに公開してしまう可能性のあるExif情報について理解を深めて賢く利用していただきたいと切に願います。

最後にExif情報を削除してくれるアプリを紹介する

これは私がはてなブログに画像をアップする前にかならず利用しているアプリです。
ExifEraser
www.vector.co.jp

アップする予定の写真をドラッグ・アンド・ドロップするだけで瞬時にExif情報のすべてを削除してくれる便利なアプリです。
自分の意図しない個人情報の暴露を防ぐためにもExif情報の取り扱いには十分ご注意ください。

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