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ネットの海の渚にて

私の好きなものを紹介したり日々のあれやこれやを書いたりします

イッテQ! 森三中・大島の出産シーンを見て感じたこと

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録画しておいた世界の果てまでイッテQ! を見た。

放送前に、この記事が話題になっていた。netallica.yahoo.co.jp

森三中の大島美幸が自身の出産シーンをヘルメットカメラで撮影したものを放送するという回だ。

上の記事にあるような批判殺到が実際にあったのかどうかはわからない。
けれど子供を生むことの出来ない人の気持を考えて放送するのはやめろというのはさすがに賛同できない。


こういうことが起こると「見たくなければ見なければいい」という意見がある。
テレビを見るように強制されているわけではないのだから確かに一理あるし、私もそう思う。
けれどこの意見に対しては必ずこういう反論がくる。

電波は国民の財産だ
この意見もやはり正しい。
テレビで使っている電波帯は国がTV局に貸し出している公共物であって、国民の財産でもある。
だからテレビ局という一私企業が好き勝手に使ってはならないということなのだろう。

著しく公序良俗を乱すような内容の放送は許されるべきではないし、その場合の放送者側の「見なければいい」という言説は電波の乱用でしかない。
さすがにここまで横柄なケースを今まで見たことがないけれど今後絶対に無いとはいえない。だから一般市民としてはある程度の監視というのは必要だろうと思う。(めちゃイケのアレは局のメッセージではなくて、あくまで演者の発言)


話を戻すが昨日その出産シーンを見た。

基本的にはヘルメットカメラが写す大島の顔のアップの映像が主で、全体を写すカメラの映像も時折挟まれたが、いわゆる生々しい部分の映像は無かった。

かなり前になるが九州のローカルタレントの山本華世が自身の出産シーンをありのままテレビで放送したことがある。
山本華世 - Wikipedia

大きな反響を呼んでその後、学校の教材として使われることにまでなった。
同時に、このような映像を茶の間に流すことの是非も問われたがおそらく是のほうが多かったようだ。

今回の森三中大島の出産は山本華世再びとなるのかと思われたがそうはならなかった。

映像的にはかなり配慮がなされていて、山本華世の時にあったような映像は使われることはなかった。





ここからは放送を見た素直な感想を書く

うかつにも感動して涙がボロボロとこぼれた。
こんなに泣かされたのは久しぶりだ。

子供を生むという圧倒的な説得力の前に、事前の様々なノイズみたいなものは全てかき消されて、ただただ感動した。

もちろん画面に映される大島美幸はお世辞にも美しいとは言いづらい。
元々美人とはいえないビジュアルの彼女が痛みに耐え、苦しみに顔を歪めているのだから、美しいワケがないのだ。
だけどそこに映しだされたのは、子を産み落とすために全身全霊で戦っている女性の持つ神秘的な美しさにやられてしまって涙が止まらなかった。

ちょっと華美な言い方になりすぎたか。
でもブスとかブサイクとかそういうものをはるかに凌駕して感動させられた映像だった。

言ってみれば生きるか死ぬかという場面でありながらも、どこか面白くさせることができるのは大島が生粋の芸人だからなのだろう。
テレビを見ながら、笑いながらも泣くという奇妙な体験をさせてもらった。
このような貴重な経験をプレゼントしてくれた大島美幸の英断に拍手を送りたい。

出産という極めてプライベートな出来事をヘルメットカメラで撮影して全国放送に流すという行為は賛否があっていい。
けれど大島がこだわった芸人としての魂を私は応援したい。