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ネットの海の渚にて

私の好きなものを紹介したり日々のあれやこれやを書いたりします

青春基地が発表した炎上に対するコメントはピントがずれている

コラム

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悪質な著作権侵害を繰り返していた@Copy__writingというTwitterアカウントの、中の人間にインタビューをした高校生記者が書いた記事が炎上した。

炎上した記事↓
@Copy_writing中の人インタビュー!「インターネットは、すべての話を良い方向に持って行こうとする傾向があるけど、暗いことは暗いことでいいじゃない、と言いたい」 – 青春基地

それを受けて「青春基地」の代表である石黒和己氏が以下の記事でコメントを出した。

『青春基地』は、あくまで中学生や高校生が自分たちの「リアル」を発信できる場でありつづけたいと考えています。そのため、今回もまずは当該記事を執筆した高校生の意見をできるかぎり尊重したいとの思いから、何度も本人と話し合いを重ねたところ、編集部に以下の考えを伝えてくれました。

「このたびは多くの方にご迷惑をおかけして申し訳ありません。私自身、反省すべき点は多々ありますが、インタビューで主にお伺いしていたのは無断転載が指摘されている『@Copy__writing』についてではなく、ご自身の言葉で発信している『@No_001_Bitch』についてであり、そのインタビュー内容に私自身が感銘を受けたことには変わりありません。」

編集部としては、熟考を重ねた末、本人の意向を尊重し、当該記事は取り下げず、引き続き掲載させていただきたく思っております。
TwitterアカウントCopy writing、Fall™さんの記事に関する騒動につきまして – 青春基地

今回ここまで騒ぎが大きくなったのは、この高校生記者がインタビューを行ったことが本筋ではなくて、@Copy__writingというTwitter界の中でも頭一つ突き抜けた極悪パクツイアカウントが、厚顔無恥にも偉そうな自分語りをした記事内容がネット民を刺激したことに他ならない。






炎上に至った最大の燃料はあくまでも、あんなインタビューを臆面もなく受けることができる@Copy__writingの人間性にあるわけで、インタビューした高校生を批判している声というのは私が観測していた範囲では多くなかった。


そういう意味でも青春基地が今回出したコメントはピントがずれている。

もし青春基地が今後も真摯に情報を発信してくメディアであろうとするなら、なぜ編集部側がこのような@Copy__writingという人物にインタビューさせるという企画を通してしまったかを反省するべきで、これをやらないと同じような失敗を繰り返すことになる。


高校生が企画したものをノーチェックでOKを出し媒体に乗せる、ということを是とした方針ならば、今回のような炎上を起こした際に、実名の記名入で発表してしまった高校生記者をどのように守るつもりだったのか。


発表されたコメントだけを見て判断すると、青春基地というのは10代の若者に「場」だけを用意するから後は好きに発信していいよ、というようなやり方だったとしか受け取れない。
もし本当にこのような体制だったとしたなら、運営している大人の責任はいったい何処にあるのか?


高校生が記事を作り入稿した時点で、それが世間にどういう影響をあたえるのかを事前に審査するのが編集の責任であり大人の責任だと思うが、今回のコメントを読むと、高校生の自主性を尊重するという「耳障りの良い言葉」で責任の所在をごまかそうとしているように思える。


おそらく今回の炎上で一番被害を被ったのは記事を書いた女子高生だろう。
彼女は@Copy__writingがパクツイで問題になっているという事実を知らなかったのだと思うし、純粋に心に響くコピーを量産する凄い才能を持った人間だと思い込んでいた節が当該記事から読み取れる。

この高校生が無知であったのは仕方がない。
なにせ@Copy__writingは120万ものフォロワーを抱えていた巨大なアカウントだったからだ。
言ってみれば120万もの人間を騙していたのだから、高校生が気付けなかったとしても責められない。

ただし、編集側はそうはいかない。
それこそ@Copy__writingと入力して検索すれば今までにやってきた悪事がいとも簡単にボロボロ出てくる状態にあったのだ。
知らなかったでは済まされない。

取材対象を事前にリサーチするのは当たり前だと思うのだが、青春基地の編集はそれすら怠ったのか、それとも@Copy__writingがそういうアカウントであるということを知ったうえで、高校生に許可を出したのかは大変に大きな問題だ。

本来、今回のコメントはそこの部分を明らかにするべきであった。

青春基地の代表である石黒和己氏は、今回の炎上が何を理由に巻き起こったのかが理解できていないから、このようなピントのズレたコメントを発表することになってしまったのだと思う。
これでは高校生記者が救われない。