ネットの海の渚にて

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楽天のレビュー(口コミ)欄はそろそろどうにかしたほうがいいって話

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先日この記事を書いた。

無名メーカーのモバイルバッテリーを買ったら容量があまりにも少なかった件 - ネットの海の渚にて

無名メーカーの胡散臭い商品を買ったもんだから、やっぱりアヤシイ商品だったよ。ってな記事だ。

俺は昔からこういう怪しげな商品が好きだ。
だからダメな商品を掴まされたとしても構わない。むしろ面白がってしまうほどだ。
今はブログを書いているからネタにすることも可能だけど、今まではそんなことなど出来ないままガラクタ入れに仕舞い込まれて忘れ去ってしまう、ということを繰り返してきた。
もちろんこんな無駄なことはおすすめできないから、ブログでは実際に使って良かったと感じたモノしかおすすめしていない。
とはいえヘンテコなモノを試してみたいというのは、俺の趣味みたいなものなのでこれからも続けていく。そのなかで良いものに出会えたならこのブログで紹介することもあるだろう。


先日購入したモバイルバッテリーが自分の想定していた使い方ができそうに無いので、改めてまた物色している。
当該記事の最後で紹介したように有名メーカーのモノを買えばいいのに、またもや怪しげなモノを探してしまっている。
胡散臭いものを探すには楽天がうってつけだ。
Amazonにもそういった匂いのする商品はあるのだけれど、楽天に比べたら足元にも及ばない。

楽天といえば運営が2重価格をテナントに指導したりするような、前衛的手法でお馴染みの泣く子も黙るネット最大のショッピングモールとして有名だ。
異常なまでに縦に長い、野暮ったい商品ページを作るように指導したり、子供の写真は注意を引くからと、商品とは全く無関係の子供が何故かブツを持たされて、フキダシにてセリフを言わされている謎写真が氾濫しているディストピアだ。
ネットにおける最先端のデザインは日々刻々としのぎを削っているわけだが、それをあざ笑うかのような「THE楽天スタイル」を貫き通すのはむしろ一周回って清々しさすらある。




無価値なレビューによって埋もれてしまう有益なレビュー

今回は二重価格で安売り感を演出する手法だったり、クソみたいなデザインを笑おうという趣旨ではない。
そうではなくてレビューの話だ。

Amazonやその他の類似サービスには購入者によるレビューが掲載されている。
いわゆるこの「口コミ」は購入時の判断材料になる貴重な声だったりする。
もちろんすべて丸呑みできるほど信頼性が高いわけではないけれど、実際の使用者でなければ出てこないようなレビューが読めるのは非常に有益だ。
アマゾンの一部の商品は「ゲハ戦争」の様相を呈していたりして 使い物にならない部分もあるが、一般的にはそこそこ参考になることが多い。

楽天にも同様にレビュー欄があるが、Amazonに比べると総じてレベルが低い(あくまでも俺調べ)
なぜレベルが低いコメントが増えてしまうのかといえば「レビューを書いたら送料無料」のようなサービスを行うからだ。
人気のある商品はそれに比例してレビュー数も多くなる。
さらに上記のような特典を付けたら1000以上のコメントが付いていることも珍しくない。
それほどまでに沢山のコメントがついていながら為になりそうなものは何一つ無い。
いや、探せば出てくるのかもしれないが、本当に意味のないような大量のコメントに埋もれてしまって見つけ出すことすらアホらしくなってくる。


「まだ届いていませんが期待を込めて星5つでぇす♡」

こんなコメントがレビュー欄に大量に書き込まれている。
購入を悩んでいる者がこれを読んで背中を押されることがあるだろうか。

モバイルバッテリーのレビューだからこんな書き込みも沢山あった。
「思っていたよりも重かった(大きかった)です」

商品説明欄に重さも本体寸法も書かれているのだから、想像していたモノと結果が違っていたというような極めて個人的な感想はまったく価値がない。
200グラムと書かれていたのに実際に届いたモノは300グラムあったというなら、それは相当に有用性の高い情報になるが、200グラムと表記されているものが自分の感覚とどう違ったかというのは他人にはなんの価値もない。

そんな全くの無価値な感想を書く位なら、実際に自分が充電したスマホの機種名と満充電までにかかった時間を書くだけで、それはひとつのケースとして貴重な情報になる。
そういうことがネットの集合知としての価値を高める行為だと思うし、レビューの存在価値なのだと思う。

レビューはネットの共有財産

残念ながら楽天のレビューの多くは役にたたない。
それは販売店の施策が悪い。
レビューを書いたら送料無料とか、おまけを付けるとか、そういったサービスをやるからう○こみたいなレビューが大量に書き込まれることになる。

レビューなんてのは、そもそも物好きが書くもので、逆に言ったら見返りは必要ない。
頼まれてもいないのに、書き込まざるを得ない人がいるのだ。
そういう貴重な人が真剣に書いてくれるからレビューは意味のあるものになるのだが、そうではない人種を餌で釣ってレビューを書かせるからこうなってしまうわけだ。

有益なレビューがそうではない多数によって埋没してしまう。
見つけることの出来なくなった情報には価値がない。
これは情報の毀損にほかならない。


楽天はあの野暮ったいデザインをどうにかしてくれという意見をよく見かけるが、それよりも前にレビューを活かす制度を作って欲しいと願ってやまない。

もちろんAmazonのレビューはすべて役に立つが、楽天のレビューはすべて役にたたないなどと言うつもりはない。
あくまでも俺の観測範囲内で相対的に比較した場合にそうなるということだ。
ケースによってはAmazonと楽天が逆になることだってあるだろう。

何かを買おうと思った際にその型番で値段検索をすることはあるだろうと思う。
その時に各販売サイトで同一商品のレビューを読むことができるが、情報の有益性という観点で言えばやはりサイトごとに優劣は付くものと感じているが皆さんはどうだろう。