ネットの海の渚にて

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SMAPの生謝罪はジャニーズ事務所の怖さしか感じなかった

SMAPの生放送謝罪を見た。

5人のメンバーがカメラの前に並んで神妙な面持ちでそれぞれの想いを話すのだが、気になったのは最後の草なぎ剛の発言だ。

「ジャニーさんに謝罪する場を木村くんに用意してもらった」

このような意味合いの発言があった。


元々この騒動はSMAPの担当マネージャーだった飯島氏と副社長のメリー喜多川氏との確執が発端だと言われている。
ジャニーズ事務所を退職した飯島氏についていって事務所から抜けるという希望を木村を除く4人が伝えたという。

こういったことが外部に漏れたことで一連の騒動が巻き起こった。

その結末が今日のSMAP✕SMAPの冒頭の生謝罪だ。




この謝罪を見ていて私が感じたのは、ジャニーズ事務所の恐ろしさだった。

この5人はおそらく芸能界でもトップに位置しているタレントだと思うが、その5人がテレビの前で謝罪させられるという結末を見させられたのは、ジャニーズ事務所の持つなんらかの大きな力の存在を感じざるを得ない。

そもそも40歳前後の大人が事務所を出て新しい所に移るという、一般社会でなら当たり前のようにある転職や同業種への移籍という行為が、芸能界では非常に難しいこととされているのが当たり前の既成事実として出来上がってしまっている。

若手育成時代に金がかかるから売れたからといって独立したり移籍するのは許さないということが、当たりのこととして存在しているのが、なんとも前時代性を感じるのだ。
こういった移籍や独立を圧倒的優位な立場から圧力をかけて妨害するという行為は、「職業選択の自由」に抵触している気もしないではないけれど、この辺り詳しくないのでよくわからない。

しかも結果的に彼らは非を認めてジャニーさんの前で謝罪させられただけでなく、悪いのは全て自分たちでしたと言わんばかりの謝罪を自らの番組でやらされたのである。



この一連の騒動で誰が得をしたのかといえば、メリー喜多川氏だけではなかろうか。
SMAP本人たちはもちろんそのファンも今回の騒動で失ったものは多くても得たものは何もない。

メリー氏は気に食わない飯島氏を追い出すことに成功し、反乱を起こそうとしたSMAPにお仕置きをして再度配下に置くことに成功した。
今回の騒動は徹頭徹尾メリー氏の思うままにコントロールされていたようにしか思えない。


今回の一件を見ていた他のジャニーズメンバーは、自分たちの事務所がいかに恐ろしいところか再確認しただろうし、SMAPですら成し遂げられないのだから、この事務所を出て行くのは諦めるしか無いと思い込ませるには十分すぎる騒動だった。

結局メリー喜多川氏の一人勝ちだったのだろうと思う。