ネットの海の渚にて

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【禁煙三ヶ月目】禁煙したからといって有意義な時間が増えたりしないよって話

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photo by tiseb
20年以上にわたってタバコを吸い続けてきたから肺は真っ黒、鼻毛はボーボー、タバコを掴む右手の人差し指の爪先はヤニで黄色くなっていた。
口から煙を吐いてケツからヤニを出す。
そんな生活をただひたすら続けてきたわけだけれど、おかげさまで禁煙生活も約3ヶ月になった。

当たり前だが黄色かった爪は本来の淡桃色に戻ったし、食欲が出てやっぱり太った。
喉の調子は完璧とは言わないものの以前に比べたら遥かに良好だ。
気のせいかもしれないが今年の花粉症は例年に比べて軽かった気がする。


以前の記事にも書いたがタバコ依存は収まったものの代理行為なのかわからなけれど完全にガム中毒になっている。
これはこれで問題を感じているので改めて「禁ガム」をしないといけないなぁと思っている。
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20年にも渡って喫煙していると何度も「禁煙の先輩」が頼みもしないのにご高説を垂れてくる。
喫煙時代にそういった説教じみた訓示を鬱陶しいものとして見ていたし、聞いている振りはしていたものの実際は右から左に聴き流していた。


そんな禁煙にまつわるありがた迷惑な、お説教の中にこういうものがあったのを珍しく憶えている。多分心に引っかかったのだと思う。



「タバコ一本吸うのに約5分。1日20本吸ったとして計100分。それだけの時間をお前は無駄にしてる」

俺が20代の頃務めていた会社の先輩がタバコを吸う連中によく言っていた言葉だ。
当時からしっくりこなかったが禁煙を始めた現在でもやっぱりしっくりこない。

なぜしっくりこないかと言えば簡単だ。
先輩の言ってることがデタラメだからだ。
タバコに縁がない人にしたら、先輩の言葉はなんとなく正しい気がすると思うが実際には違う。
喫煙者ならわかってもらえると思うが「タバコしか吸っていない時間」というのは、実際には殆ど無いのだ。


タバコはほぼ例外なく「ながら吸い」である。

食事の後の休憩中に吸っている時間だってそれは食後の休憩時間と被っている。
仮にタバコを吸わなくても同じ時間ぼぉーっとしているのだから変わらない。
3時の休憩時間だってコーヒーを飲みながら休憩しているわけで、その時にタバコを吸っていたとしても余計に時間を消費しているわけではない。

勤務時間にこっそり抜けだしてサボるのは、なにも喫煙者に限ったことではない。
トイレに行ったあと、そのまま自販機で缶コーヒーを買って飲むことだってあるだろう。
その時に喫煙者はコーヒー+タバコになるだけであってこのケースもまたタバコを要因にした時間の浪費ではない。

帰宅後にテレビなんかを見ながらタバコを吸ったりするが、それだってタバコを吸わなければ生産性が上がるかといえば嘘になる。
なにせテレビを見ているだけなのだから、そこにタバコがあろうがなかろうが関係ない。


先にあげた先輩の言葉は喫煙者に対して無駄な時間を過ごしていると煽るための言説であって、決して事実を表しているわけではない。
禁煙したって100分の時間は捻出できない。
なぜなら最初からそんな時間は存在していないからだ。


何が言いたいのかというと、とかく禁煙に成功した者は喫煙者に対して厳しく接することが多いということだ。
もちろん全ての人に当てはまらないが、喫煙者に対して厳しく当たるのは元喫煙者が多い気がしてならない。

俺も禁煙が3ヶ月目に入ったわけだが、喫煙時代に感じたそういった先輩方の二の轍を踏まないよう自省したいと思う。
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禁煙してからこればっかり食べてる。ガム中毒もどうにかしないとな……。

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