ネットの海の渚にて

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DQNとして認知されちゃってたけどオタクとも友だちだった話 (DQNシリーズ番外編)

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今までのDQNシリーズはこちら

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今回はDQNシリーズの番外編です。

今までのエントリーでも書いたとおり、なんだかよくわからない内に不良グループのNo.2に収まってしまったボクはそれでもどうにか日常を送っていた。

当時不良の基本スタイルは長ランにボンタン、白いエナメルの細いベルトを締めてインナーは赤いチョッキというのが定番だった。

けれどボクは本来不良では無いので標準の制服を着続けていた。

 

前にも書いたが当時の不良は格好から入る。

長ランボンタンでようやく不良の仲間入りができるのであってボクのように標準の制服で不良ぶるのは「シャバゾウ」と呼ばれて嘲笑の対象になっていた。

ところがボクはなぜか不良グループのNo.2だったのでシャバゾウなどど言ってくる者は皆無だった。だからボクは今後もずーっと標準の制服で通すことになる。

 

 

忘れているかもしれないが例の一件が起こるまでは、ボクの友好関係と言ったらオタクの数人しかいなかったわけだ。

不良グループのNo.2に収まってしまった後でもこのオタクの友人とは関係は続いていた。

 

クラスの中で強大な不良クラスタと零細なオタククラスタの2つ同時に所属していたのは奇妙この上なく友好関係にないその他の連中から見れば相当の変人に思われていたとしても当然だった。

 

 

今回はオタククラスタでの話である。

 

当時のオタク内で流行っていたものはTRPGで若い方はあまりご存じないかもしれないがコンピューターゲームで一斉を風靡したRPGのご先祖様に当たるゲームだ。

 

D&DやT&Tを僕らはよくやっていて週末に誰かの家に集まっては熱中していた。

 

毎回持ち回りでGM(ゲームマスター)を決めて遊ぶのだがGMは自分でシナリオを作ってこなくてはならない。

冒険者が集う酒場で依頼人から仕事を頼まれダンジョンやら呪われたお城なんかに巣食っているモンスターを退治して何がしかの報酬をもらって終了というのがお決まりのプロットだ。

それを毎回誰かが考えてきてそのストーリーに沿って遊ぶ。

 

当時はコンピューター雑誌の「コンプティーク」が流行っていてそこで連載されていたのが「ロードス島戦記」だった。

D&Dのゲームリプレイを文字起こしするという当時としては画期的な企画で僕らはそれに影響されまくっていた。

 

だから誰かが作ってきたシナリオは大抵どっかで読んだ気がするものになる。

どうせみんなのプレイキャラクターもロードス島戦記から取った名前だったりしたから逆に都合がいいやってな具合だった。

たしかに最初はボクも満足していた。

けれど毎回変わり映えのない話ばかりでいよいよ飽きてきたので自分がGMの順番の時は今までになかった話にしてやろうと毎夜頭をひねっていた。

 

実はその時に作ったシナリオが今手元にある。ストーリー自体はまあ酷いもんだがプロットだけ抜き出すとそこそこおもしろいんじゃないかと思う。

 

 

こんなプロットだ。

 

王様との親子関係がうまくいかないことに悩んだ若い王女様はある日城を抜けだした。

身分を隠して早馬に乗り、どこか遠くへ旅立って行く。

その道すがら名も知らぬ旅人に出会い彼の正体が隣国の王子であることを知る。

王子は自国内で突然に広まった流行病によって領国の民がバタバタと死んでいくことに心を痛め、薬を探しに旅に出ていた。

ところが旅の道程でそれが流行病ではなく王家の血筋にかけられた呪いが原因だと知ることになる。

呪いの封印を解くには王家の者の命が必要と判明して王女と王子の関係はこの先どうなるやら云々……。

 

と、こんなプロットを高校生のボクは書き残している。

これをきっちり書き起こせばそこそこのファンタジー小説が書けそうな気もする……かな?(んなわけない)

 

 

何が言いたいかと言うとボクが文章を書くことの楽しさを知ったのはTRPGのシナリオ書きによって憶えたということだ。

 

 

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変な時間に寝てしまったせいで今頃目がさめてしまって孤独なのでブログを書いてみる。あまりこういった更新はこのブログになってからしてこなかったのだけど、深夜ラジオの...

 

人によってそれぞれ違うだろうが、ボクは「TRPGがきっかけだ」ということを皆さんにお伝えして今回は終わりにしたいと思います。

 

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