ネットの海の渚にて

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「呪い」は実際に効き目があるよって話

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呪いという言葉がある。
おそらく懸命な読者の方はそんなもの信じていないと思うが実は本当にあるのだ。
「お。こいつ、頭がイカレタか」との声がモニター越しにも聞こえてきますが大丈夫、私はイカれていない。
そもそも私はオカルトの類は全て疑ってかかっているし、宗教なんかも信じてはいない。
もちろんそれらを信じている人達を馬鹿にするつもりも全くない。
特にオカルトなんかは読み物として面白いから好きでもある。


そろそろ本題に入る。
呪いの代表的なものといえば藁人形だろう。
実はこの藁人形、本当に効き目があるのだ。

少し前、母親から面白い話を聞いた。
母がまだ若く独身時代の話だ。
当時勤めていた会社からあてがわれていた社宅に住んでいた時、となりに同じ会社の同僚が引っ越してきた。
引っ越しの手伝いをしていた母は荷物を押入れに運び込もうとした時にそれを発見してしまう。
空っぽの押入れの奥にある柱に打ち付けられている藁人形を見つけてしまった。
あまりの恐怖に同僚と抱き合ったそうだ。
母の話によるとその部屋は自分が越してきた時からその日までずっと空き室だったらしい。
そのアパートは会社が一部の部屋を借上ているだけで会社とは無関係の住民の方が多い。
だからその部屋に以前誰が住んでいたのかは全くわからなかった。
藁人形を発見してしまった母は隣の部屋に住んでいたのだが、それからあまりの恐怖に取り憑かれてしまった挙句、会社に泣きついて別の社宅に引っ越すことになった。

つまり母は藁人形の呪いにかかり引っ越しさせられたということだ。
もちろんこの藁人形の呪いは母に向けられたものでは無いが本来無関係であるはずの母の行動に影響を与えた。
新しい社宅への引っ越しが決まるまで夜もろくに寝られなかったそうだ。
藁人形になんの効果も無かったら母の行動に影響をあたえることは無いはずだが結果として流れ弾的に呪いにかかってしまっている。
押入れの中にあったのが只の「藁」だったら何も起こらないがそれを紐でくくり人間の形にして釘を打つことで意味が生じる。
その「意味」によって人は支配されてしまうのだ。


仮にこの藁人形が自分あてのものだったとして想像してみて欲しい。
何かのきっかけで誰かが自分を呪い、藁人形に毎夜釘を刺していることを聞いてしまったらどうだろうか。
その光景を直接見なかったとしてもあるいは本当はそんなことなどやっていなかったとしても貴方は平静でいられるだろうか。

まったく無関係の母までもが呪いの影響下に置かれてしまうほど効果は絶大だ。
それだけ威力のある藁人形が自分に向けられてものだったとしたら……。私だったら心をやられてしまう。

呪いはその事実が知れ渡ることで効果を発揮する。
母の事例を見てもわかる。その藁人形は以前からあったはずだが存在を知ってしまったから呪いにかかった。知らなければ何もない。

呪うのは当然ながら近い関係にある人だ。(一部の特殊な例は除く)
人間関係も重なっている場合が多い。
そうなると風の噂で呪ってることを聞いてしまう可能性がある。
その事実を知ってしまったらもう呪いの影響下に陥ってしまう。

呪いとは実際に効果がある。
ただしそのことが本人にまで伝わらなければ効果は無い。
呪われる側は自分で自分に呪いをかけてしまうのだ。

呪いには不思議な現象など一つも無い。
超常現象の類とはまったく無関係だ。

しかしその効果は絶大だ。
貴方の部屋のポストにある日突然藁人形が放り込まれないように日々の生活には充分注意していただきたい。
もしかしたらどこかで誰かの恨みをかっているかもしれない。

うひひひひ。

呪い完全マニュアル

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図説 日本呪術全書

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