ネットの海の渚にて

私の好きなものを紹介したり日々のあれやこれやを書いたりします

独りが楽なのは強がりなのかなって思い始めた話

36歳で非リア充の私が思う、同世代のリア充とは… - 能面ヅラ美

読んだ。

ごっそり心をえぐられた。
もちろんヅラ美 (id:nomenzura)さんの文章が攻撃的だからというわけではない。
その逆だ。とても慎重に読者に配慮しながら書かれている。
ではなぜ俺の心がえぐれたのか?
それはあまりにも共感してしまったからだ。

この方のプロフィールを読むと俺とほぼ同世代。
俺のほうが若干年上だがいわゆる団塊ジュニア世代だ。
就職直前にバブルが弾け氷河期が始まった世代でもある。
失われた20年のど真ん中を生きてきた。




この世代に共通した思いというのがあると思う。
我々の一世代上はバブル時代を謳歌していた。
その世代が自分たちのすぐ上にいるのだからたまらない。
今では考えられないがバブル全盛期の人事部の仕事は如何に学生を集めるかが重要でその人物が優秀かどうかなんてのは大した問題じゃなかった。
だから内定を出した学生が他の会社に行かないように旅行に連れ出して連日飲めや歌えの宴会を繰り広げ学生を体の良い軟禁状態に置くようなこともあった。
(もちろんこれは極端な例です)


こんな世代がすぐ上にいた。
就職活動で散々苦労をした挙句、会社に入ると未だにバブルの匂いを漂わせた上司が何食わぬ顔で仕事をしている。
既にバブルは弾けているにもかかわらずだ。
そういう世代間の隔絶は感じていた。


戦後最大の好景気を間近で見ていたのにその恩恵をほんのちょっとの遅れによって一切享受することは出来なかった。むしろその埋め合わせをやらされた感すらある。
これらはあくまで俺の個人的所感だ。同じ世代でもそれぞれの立場によって感じたことは様々だったと思う。


俺はもうギリギリ30代となってしまった。
未だに独身だし彼女はいない。
周りの友だちは皆結婚していて子供を育てている。
同じ世代に生まれて同じものを見て同じ学校を卒業したのにこの差はなんだろう。

昨年末、成田市に住む親友に二人目の子供が生まれた。
送られてきた写真には可愛い男の赤ちゃんが写っている。
常々男の子が欲しいと言っていたからとても嬉しかったに違いない。
彼の家庭は幸せと喜びに包まれているのだと思う。

彼とは中1からの付き合いだ。
彼が幸せな家庭を築いてさらにそれを発展させていくさまは親友の俺としても嬉しいのだが同時に自分の状況との対比は鮮明になる。
なぜ俺はこうなってしまったのか。

「独りが楽だから」
俺が事あるごとに言い放ったセリフだ。
今になって自問自答する。
俺は本当に独りがいいのか?

ずっと独身でいるつもり?

ずっと独身でいるつもり?

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