ネットの海の渚にて

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この春にポットベリーな美熟女【ビッグ・ママ】を釣り上げるテクニックを紹介する (※魚釣りの記事です)

今回もはてなでは場違いの魚釣りの記事だ。

前回の記事が局地的に好評を頂いたようなのでもう一歩突っ込んだ記事を書こうと決意した。
ある日の河口湖にて 釣行記(実験記事です) - ネットの海の渚にて前回の記事

またも専門用語ゴリ押しなので興味のない方には大変申し訳無いがこれを専門用語を使わずに描き上げる筆力は俺には無い。どうか勘弁していただきたい。



4月~5月になるとファーストブレイク手前のフラットゾーンに転々とスポーニングベッドが見える頃になる。
所謂デカバスを仕留める可能性が一番高まる季節だ。
だからといってパトロール中のオスは狙わない。
産卵を控えたポットベリーのビッグ・ママだけを狙うのが漢の釣りだ。

そんな季節に備えて今回はいつもなら見向きもしてくれない、いい女(メスのデカバス)を釣り上げる為、俺が実際に使っているルアーと釣法を公開する。
長年に渡って培ったシークレットも含んでいるのでまだビッグ・ママ童貞のチェリーボーイは参考にしてもらいたい。


やはり定番はラバージグになる。

エバーグリーン(EVERGREEN) キャスティングジグ 1/2oz #30 ブラウン/ブルー

エバーグリーン(EVERGREEN) キャスティングジグ 1/2oz #30 ブラウン/ブルー

すり抜け性能もいいしカバーの密度によってブラシガードはカットすればいかなる状況でも対応できる。おすすめです。

2分の1オンス以上しか使わない。
できれば1オンスが望ましい。
いつもライトなリグしか使わない人はこんなに大きなラバージグで釣れるのか不安になると思うが大丈夫だ。
そもそも50センチ以下の魚は相手にしていない。
バルキーなトレーラーを付けることで対象外の魚をフィルタリングする意味合いもある。

Berkley(バークレー) パワーバルキーホッグ3インチ グリーンパンプキン MPBH3-GP

Berkley(バークレー) パワーバルキーホッグ3インチ グリーンパンプキン MPBH3-GP

トレーラーは思い切ってこれくらい大きくてボリュームがあったほうがいい。色はお好みで。

そしてなにより産卵を間近に控えたビッグ・ママは大きなベイトを好んで捕食している。
小さいベイトを数多く食べるというよりも効率化のためか大きなベイトを狙って食べている。
これは俺の経験から来るものだがおそらく間違いないと思う。
だからこそビッグ・ママを狙うつもりなら俺を信じてこのリグを使ってみて欲しい。

基本的な使い方はファーストブレイク下のストラクチャー周りになる。
倒木だったり大きな石や岩なんかがあればいい。マンメイドストラクチャーでも構わない。更にそれらが複合的に交わっているポイントを見つけることができればビッグ・ママに出会う可能性は飛躍的に上がる。

そのストラクチャーに対してラバージグの重さをいかしたバーチカルなフォールでリアクションバイトを狙う。
点の釣りだ。
もっと食性に訴えた方がいいような気がすると思うが大抵の場合うまくいかない。
同じ場所にネコリグだったりワッキーだったりノーシンカーのようなシシィなワームを入れても大抵見切られる。
ビック・ママはそういう小手先のテクニックは腐るほど見てきているので簡単には口説けない。
むしろ1オンスのラバージグに3~4インチのバルキーホッグをトレーラーにした、どデカいフォルムと重さゆえの早いフォール。着底するときに発する音と土煙はビック・ママにうっかり口を使わせる事ができることを憶えておいて欲しい。食性よりもリアクションバイトを狙うイメージだ。
酸いも甘いも嗅ぎ分けたビッグ・ママだからこそ見たこともない乱暴な漢(ルアー)に惚れるものだ。


注意点がある。
ここだと決めたストラクチャーに対してキャストしていいのは3投までだ。
これだけインパクトの強いルアーを同じ場所に何度も入れても場を荒らすだけだ。
基本的には一投目にヒットする。だから一投目は一番いい場所にキャストする。残りの二投は一投目でフォローできなかった角度に入れるくらいでヒットのチャンスは劇的に下がる。
その場所は最低でも30分は空けて欲しい。
そうすれば魚はまたそこに入り直す可能性が高まる。絶対に一箇所で粘ってはダメだ。
だからそういった場所を事前に何箇所か見つけておくことが重要になる。
その場所をローテーションしながら移動する。
移動中はファーストブレイク直下をクランクベイトでランガンしていればサイズは選べないとしても数は狙えると思う。
ただこれはあくまで移動の際のおまけだ。釣れてくるのは産卵行動に参加できない若いオスばかりだと思う。数が釣れるからといってこれにこだわってしまうとビッグ・ママには出会えなくなるので注意が必要だ。おまけだということを忘れないように。

時間帯は朝マズメと夕マズメが良いに越したことはないが俺の経験上意外と大きな魚は日中に釣れる。
特にビッグ・ママは他の魚が沈黙する時間帯にいきなり釣れることが多い。
だからこそ一日中チャンスがあるし、逆に言えば常に集中していなければならない。
大きな魚になればなるほどアタリが小さいのはある程度経験のある方は知っていると思うが今回紹介した釣り方は驚くほどアタリが小さい場合が多い。
特にフォール中にバイトがあるとほとんど動きが出ない。


ここからがシークレットになる。

このリグのキモはフリーフォールだ。
あたりがとれずに逃してしまうことを恐れてカーブフォールさせてはいけない。
カーブフォールさせてしまうと必然的にラインの水切りが発生してしまう。
ビッグ・ママはこれを極端に嫌う。
だからこそフリーフォールにこだわって欲しい。
そのかわりアタリの出方が繊細になってしまう。しかもルアーを咥えている時間も極端に短い。
俺も今までアタリを取れずに逃した魚は多いと思う。
けれど常に集中してラインの動きを注目して欲しい。
あたりがあったなら間髪を入れずに思い切りフッキングする。 ビッグ・ママの上顎は思いの外硬い。一気に貫くのと同時に入り組んだストラクチャーから引き剥がさなくてはならない。当然ロッドは長めのヘビーが好ましいし使うラインは20ポンド以上が標準だ。ストラクチャーのタイプによっては30ポンド以上が必要な場合もある。
ビッグ・ママのバイトはフォール中の着底寸前が一番多く、次は着底後の第一アクションのタイミングだ。
とにかくフリーフォール中のラインの微妙な動きに注意して着底後は一発目のアクションに集中することだ。その後は粘ってもまずバイトしてこない。
むしろさっさと回収したほうが場を荒らさなくて済む。
それともうひとつはポイントとの距離だ。
ピッチングで楽々キャストできる距離では近すぎる。
できれば20メートル以上離れた位置からキャストして欲しい。
ボートの影がポイントに落ちたら最悪だ。エレキも切って惰性で位置取りするくらいの慎重さでお願いしたい。
少しでもビッグ・ママにストレスをかけてしまうと彼女は簡単にへそを曲げてしまうからだ。
各個人の技量によるがキャストのアキュラシーが保てるギリギリの距離を取っていただきたい。
ポイントから離れるほどに釣り上げる確率は上がるはずだ。
ロングディスタンスでフリーフォール、しかもあたりは繊細。
明らかに難易度の高い釣りになる。
だからこそ重いジグでないと成立しないのだ。



ここまで書いたがそもそもビッグ・ママは簡単には釣れない。
釣れないからこそ確率を最大限に上げるべく辿り着いたのが今回のテクニックだ。
これを真似すれば確実に釣れるという保証は無いが俺が今までの経験から出した答えなので自信はある。

まだビッグ・ママを釣ったことが無い方は騙されたと思って挑戦してほしい。
釣れなかったらゴメンネ。テヘペロ(・ω<)

メガバス(Megabass) DESTROYER RACING CONDITION F6-69XRC

メガバス(Megabass) DESTROYER RACING CONDITION F6-69XRC

今回の釣り方にはこのロッドくらいヘビーで尚且つカリカリに感度を上げた竿が相応しい。これ欲しいわぁ。