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殺人の追憶(2004) 監督:ポン・ジュノ


連続殺人が起こるのは決まって土砂降りの日。
実際の事件を元にした映画で、サスペンス要素も強く謎解きはとてもスリリング。
序盤は若干のコメディっぽさもありつつ、中盤以降一気に作品に引き込まれる傑作。
名作が多いこの時期の韓国映画の中でも珠玉の出来。


カジュアリティーズ(1990) 監督:ブライアン・デ・パルマ


ベトナム戦争時における米軍の恥部を扱った問題作。
戦争という命の価値さえよくわからなくなるような異常な世界の中で、正義とはなにかという根源的な価値観をマイケル・J・フォックスの良心はどこまで貫くことができるのか。
実際に起こったソンミ村事件のこともあって公開当時の米国では非常に賛否両論があった作品でもある。


ブレイブハート(1995) 監督:メルギブソン


スコットランドの英雄ウィリアム・ウォレスを描いた作品。
イングランド王国の度重なる悪政と抑圧。そういった不平等で侮蔑的な扱いに端を発してウィリアム・ウォレスは立ち上がり圧倒的な不利をものともせず自由を得るための戦いに出る。
余談だがゲーム・オブ・スローンズはこの作品から、かなり多くの影響を受けているだろうなというシーンが随所に出てきて両作品を比べて見てみると面白い。


ウェイヴ(2009) 監督:デニス・ガンゼル


高校の授業で「独裁」について教える教師とその生徒たち。
当初はあくまでも実験という体で始めたものだったのだが、ナチスをお手本とした規律やスローガン、ロゴマークといったものを皆でアイデアを出しながら作っていくことで、異常なまでの一体感が生まれてしまい集団の暴走が始まってしまう。
現実の世界において、自分自身ではなく集団や組織への帰属意識だけが一方的に大きくなり、そちらにアイデンティティの軸足を置いてしまうと、この映画で表現されているようなことが実際起こりかねないわけで確かに怖い。


ヘンゼル&グレーテル(2013) 監督:トミー・ウィルコラ


童話ヘンゼルとグレーテルの後日譚。
親に捨てられて魔女に食べられる寸前だった兄妹はプロの魔女狩りとして立派に成長していた。
劇中に出てくる数々の武器はそのどれもが奇妙キテレツなギミックが仕掛けられていて、銃器オタクの気がある私にとってそれだけでも見た甲斐があった。
若干グロいシーンもあるけれどストーリーは単純明快でわかりやすくテンポも良い。
バイオハザード的なアクションムービーが好きな方には大変おすすめ。


9<ナイン>〜9番目の奇妙な人形〜(2010) 監督:シェーン・アッカー


人類が作った兵器が暴走して世界が終わったあとの物語。
そこは機械が機械を延々と作り続けていて、人間はもちろん動物もいなくなってしまった荒涼とした世界が広がっている。
麻袋でできたみすぼらしい服を纏った手のひらサイズの機械人形。
その背中には「9」の文字。
No.9は自分以外の仲間に出会い、滅びゆく世界を助けることができるのか。


少年は残酷な弓を射る(2012) 監督:リン・ラムジー


冒頭はおそらくスペインのトマト投げ祭りのシーンで真っ赤なトマトを全身に浴びているところから始まるのだが、この「赤」というカラーが映画全編を通して意味を成してくる。
その後のシーンで自宅の壁いっぱいに赤いペンキをぶちまけられた状態の主人公が映し出されるのだが、なぜこんな仕打ちを受けるのかが徐々にわかってくる。
ネタバレしてしまうと一気に面白さが半減してしまうので紹介はこのあたりまでにするが、鑑賞後の後味の悪さはかなりのものなので覚悟が必要です。


ある優しき殺人者の記録(2014) 監督:白石晃士


まず最初に断っておくが、この作品はおそらく好き嫌いがはっきり別れる。
嫌いな人は時間を返せと言いたくなるだろうし、好きな人はもう一度見たいと思うはずだ。
私は後者で見終わったあとにもう一度頭から見始めた。
難点は罠にはまる日本人俳優の演技の下手さが衝撃のレベルなのでそこさえ我慢出来たら、やや強引な展開はあるもののストーリーはよく練られているし、ラストのどんでん返しも私は好きだ。
あまり有名な作品では無いけれど見ておいて損はないと思う。


キラー・インサイド・ミー(2011) 監督:マイケル・ウィンター・ボトム


死後評価されたパルプフィクション作家のジム・トンプスン原作の映画化。
保安官助手でありながら冷酷な殺人を次々と重ねる主人公。
自身の父と母に対するコンプレックスから女性をいたぶり殺していくのだが、その方法もなんというかグロテスクで残酷だ。
ジェシカ・アルバの熱演があってこの作品に色を添えているのが唯一の救い。
これも後味が悪い系の作品になっている。
ちなみに「これはコーエン兄弟の作品かな」と勘違いしてしまうほど作風が似ていてびっくりした。


チェンジリング(2008) 監督:クリント・イーストウッド


忽然といなくなってしまった9歳の息子を探すシングルマザーの物語。
1928年のアメリカ。まだ市民の権利は乏しく横暴な警官によって蔑ろにされるような時代。
事件から何ヶ月も経過してからようやく警察が見つけた少年を迎えに行った母親。
そこには事件を解決した誇らしげな警察関係者と報道陣。
ようやくの母親との対面でフラッシュが焚かれるのだが、そこにいた少年は我が子ではなかった。
我が子ではないといくら訴えても誰も取り合ってくれない。
そればかりか精神異常として強制的に入院させられてしまう。
孤立無援の状態に陥った母親がどうやって本当の息子を見つけることができるのか。




ヒストリー・オブ・バイオレンス(2006) 監督:デヴィッド・クローネンバーグ


インディアナ州の片田舎でこじんまりとしたダイナー(食堂)を経営している、どこにでもいるような平々凡々な男。
ささやかな幸せを噛み締めながら愛する妻と息子と娘の4人で慎ましやかに暮らしている。
そんな日常を送っていたのだが、ある日、自分のダイナーに2人組の強盗が押し入る。
主人公はことを荒立たせないように金を渡してその場を収めようとしたのだが、強盗が客に銃を向け撃とうとした瞬間、素人とは思えない動きで一瞬にして二人の強盗を殺してしまう。
この件がテレビで報道されたことで、昔の主人公を知る男が訪ねてきて一気に事態が回転し始めることになる。


特捜部Q 檻の中の女(2015) 監督:ミケル・ノガール


デンマークの作品というのもあって、北欧独特の荒涼とした自然や寂寥感を感じさせる風景も相まって、淡々と進むサスペンスの良作。
あまり有名な作品ではないけれど最近見たサスペンスものの中では頭一つ抜けた秀作であるのは間違いない。
女性政治家が行方不明になる事件が発生するのだが、これと言った目撃情報も物的証拠も残されていなかったために自殺と判断され早々に迷宮入りしてしまった。
その事件を再度捜査することになった主人公。
果たしてどんな結末が待ち受けているのか。


127時間(2011) 監督:ダニー・ボイル


実際に起こった遭難事件を元にした作品。
国立公園内を一人で旅をするのが趣味の主人公。
いつかはこの公園でガイドをやりたいという夢も持っている。
週末にいつものように公園内を自由自在に闊歩していたのだが谷間で足場にしていた岩が崩れ、もろとも落下。
その衝撃で右腕を壁と岩に挟まれてしまって身動きができない。
自分がこの公園に来ていることも誰にも伝えていない。
この絶望的な状況のなかで彼はどのようにして生き延びようとするのか。


さよなら渓谷(2013) 監督:大森立嗣


この作品は絶対に予備知識なしで見たほうが良い。
なので多くを触れないが、最近見た日本映画の中では最高に良い作品だった。
劇中で「歩く」シーンが多様されているのだが、その歩き方や速度、背景などのチョイスが非常によく考えられていて印象に強く残る。
主演の真木よう子の体当たりで鬼気迫る演技と大西信満の地味だけれど妙味のある演技は見もの。


時計じかけのオレンジ(1972) 監督:スタンリー・キューブリック


偉大な映画監督である、鬼才キューブリックが残した永遠に語り継がれる名作のひとつ。
近未来を舞台にした反逆児アレックスを描いた作品。
あまりに有名な作品なので内容に付いて多くを説明しないが、映画を趣味とした場合にどうしても外せない作品というものがあって、時計じかけのオレンジは「教養」という意味でも見ておかなくてならない作品だろうと思う。


トレインスポッティング(1996) 監督:ダニー・ボイル


労働者階級に生まれ、閉塞感に覆われた街に住む主人公とその仲間たちの青春群像劇。
これも非常に有名な作品で、ユアン・マクレガーはこの作品の大ヒットをきっかけに一躍大スターにのし上がった。
劇中の軽いノリにマッチした音楽やカメラワークなど、後の作品に大きな影響を与えた作品でもある。


バッファロー'66(1999) 監督:ヴィンセント・ギャロ


大雑把に言うとビンセント・ギャロ演じる主人公が自分の両親に対する見栄を張るためについた嘘の辻褄を合わせに、偶然通りかかったクリスティーナ・リッチを誘拐するという話。
ある意味でロードムービーであり恋愛映画でもある。
オフビートで決して派手さはない映画だけれど、一度見たら忘れることのないそんな名作。
余談だが、サブカル好きを自称する人の部屋にはこの作品のポスターが飾ってあるイメージ。


グラン・トリノ(2009) 監督:クリント・イーストウッド


ガチガチのアメリカ的保守の頑固おやじである主人公。
隣に越してきたアジア系の家族に辟易している。
ただ皮肉にもそのアジア人との関係性によって彼の人生は大きく変化することになる。
名作ぞろいのクリント・イーストウッド作品だけれどその中でも私が一番好きなのはこの作品。
ラストの主人公の選択は、見る人の数だけ解釈があると思うけれど、おそらく年数が経って自分の置かれている立場が変化したころに再度見直すと主人公のとった行為の評価が変わるだろうと思う。


ファーゴ(1996) 監督:ジョエル・コーエン


中古車販売店に勤務する男がついた小さな嘘をきっかけに、次々と嘘を重ねていかなくてはならなくなった悲しき業の話。
コーエン兄弟は人間のもつ業を題材にしたものが多くて、バーバーやこのファーゴはまさにそういった、人間のどうしようもない猜疑心や虚栄心、心の弱さなんかを徹底的に表に出して観客に見せ付ける作風になっている。
この作品でもたったひとつの嘘が雪だるま式に大きくなって多くの人を不幸にすることにある。
この作品をもう何回も見ているのだが、主人公である女性保安官役のフランシス・マクドーマンドをなぜ妊婦として演じさせたのか、その意図がよくわからない。
知ってるひとがいたら教えていただきたい。


レスラー(2009) 監督:ダーレン・アロノフスキー


昔は人気のあったレスラーだったが時代に取り残され、若手に追い越されいつの間にか忘れ去られてしまった老いぼれた主人公。
少しでも観客を楽しませるために年甲斐もなく体をはり過激な技に手を出すが年齢もあって結果は出ない。
むしろみすぼらしさだけが目立ってしまう。
この作品の主人公をミッキーロークが演じているというのが映画ファンからはぐっとくるポイントである。
かつてムービースターとし活躍していた彼だったが、なぜかボクサーとしてリングデビューするも「猫パンチ」と揶揄されて表舞台から姿を消すことになった。
そういった彼の実際の人生を知った上でこの作品を見ると感慨深いものがあるし、この作品で主演をはれるのは確かにミッキーローク以外いないだろうと断言できるくらいの完璧な配役だった。

最後に

プライムビデオは常に作品の入れ替わりが行われております。
したがって、当記事において紹介している作品は記事公開時(2016.10.07)に、プライム会員であれば無料で見られるというものになっていますのでご注意ください。
この記事を読まれるタイミングによっては入れ替えが行われ、無料で視聴できなくなっている場合があります。

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