ネットの海の渚にて

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家事代行サービスは賢い選択かもしれない

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photo by fabbio


このつぶやきが流れてきた。


月に2万もあれば家事は外注できると言ったら全国からそんなのは無理だという感情的な非難が寄せられた。いや、できるから。

軽く炎上しているらしい。確かにこの文面だけを見たらイラッと来るのはよくわかる。
後半の浮気云々の件は知らないけれど、家事代行を月2万円でできるというのは条件付きではあるが可能だ。

私の姉は実際にそれを利用している。
一回5000円の家事代行を週に一回。月4回だから2万円だ。



姉は共働きで、なおかつある会社の役員なので毎日帰宅時間は23時ごろだ。
旦那さんは別の会社に勤めていて姉よりも早く帰ってくる。
といっても21時くらいだから早い帰りでは決してない。
結婚当初、姉は頑張って家事をこなしていたが一年ほどで音を上げた。
そりゃそうだ。無理もない。
毎日朝は7時30分には家を出て帰宅は23時。
もっと遅くなることもたくさんある。
それなのに炊事洗濯料理とすべて一人でこなしていた。

旦那さんも多少はお手伝いしていたそうだが、変に完璧主義の姉だったから、下手に手を出されるとそれがストレスになるらしくて、結局旦那さんは手伝えなくなった。
そんな生活を一年ほど続けていたけれど、流石にガタがきて自動車で事故を起こした。
大きな事故では無かったが、どうも居眠りが原因らしくて、それは毎日の無理が祟ったわけだ。
姉は知人に相談して家事代行サービスを使うようになった。

最初は家の中に他人が、それも留守中に入ることに抵抗があったらしいがそれもすぐに慣れたとのこと。
やってもらっていることは掃除と洗濯だ。
洗濯は一週間分をまとめておけばいいし、部屋中のお掃除もしてくれる。

毎日お掃除するのが理想だろうけれど姉夫婦はそもそも家にいる時間が少ない。
毎日こまめにお掃除する必要性があまり感じられないのは確かにある。
洗濯も夫婦二人分だから一週間分と言っても8キロの洗濯機一回で回せる。

洗濯と掃除で約二時間の家事代行サービス。
これで1回、5000円。


食事はどうするのかということになる。
平日の夕飯はそれぞれが外食で済ませる。
もともと帰宅時間が違っていたし、一緒に食事ができるのは週末くらいだったからそれもすぐ慣れたそうだ。

唯一、日曜日の夕飯は夫婦二人で凝った料理を作るとのこと。
それが夫婦の団欒になっているらしく、結婚してもう8年経つがラブラブしていてこっちが恥ずかしい。


私は姉が家事をアウトソーシングしたのは賢い選択だったと思ったが、当初は母が猛反対していた。
それは向こうのお母様に顔向けが出来ないからということで確かに一理ある。
世間一般の感覚としたら自分の息子に嫁いできた嫁が、家事を家政婦に任せていたらいい顔をしない。
このことで姉と母は顔を合わせるたびに言い合いになっていたが、結局は旦那さんが「自分の母はわかってくれるから大丈夫」と説得してくれて収まった。

向こうのお母様はかなり早い段階で、旦那さんがお亡くなりになってしまって、女手ひとつで3人の子供を育て上げた。だから仕事をしている女性への理解はある方だったから、姉が家事代行を使うことに賛成してくれた。
旦那さんとお義母さまが理解のある方だったから姉は恵まれていると思う。


小さなお子さんがいる家庭ではこのやり方では成立しないだろう。
けれど一人暮らしや夫婦ふたりくらいなら、月に2万円ほどの料金で家事をアウトソーシングするのは決して贅沢ではないし、むしろ賢い選択のような気もする。

もちろん時間的余裕があれば自分でやることに異論はないが、姉のようにフルタイム、それ以上に仕事をしている女性が家事全般までこなすのはどうしたって無理がある。
お金で余裕が買えるならば、その選択はそれほどおかしなことではないと思う。

追記
姉曰く、二時間で綺麗になるのかと聞いたら「プロは凄い」とのこと。