ネットの海の渚にて

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Netflix(ネットフリックス)をちょっと使ってみて気づいた問題点2つ

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Netflix
9月1日にいきなり始まったNetflixネットフリックス)を早速契約して使っている。
実際に数日使ってみて感じたことや、これはちょっと改善してほしいなと思うところを書いてみようと思う。


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この図を見るとわかるが、料金体系はプランによって3種類ある。
私の場合は4Kを視聴できる環境に無いので、一番高いプランは必要ない。

となると残りの2つになるのだが、基本的にChromecastを使ってテレビに写してそれを鑑賞するというスタイルなので、SD画質だとさすがにつらい。
dobonkai.hatenablog.com
クロームキャスト(Chromecast)でdTV(旧dビデオ)を使ってみたからレビューを書くよ - ネットの海の渚にて

スマートフォンなどの小さな画面でしか見ないという人ならSD画質で構わないと思うが、40インチのモニターだとHD画質でないとアラが目立つ。
ということで月額950円のプランを選択した。


同時に2つのデバイスで視聴すると画質が下がる場合が出てくる

このプランは一つのIDで同時に2人のユーザーが視聴できる。
例えば一つの契約で夫婦が別々の番組を同時に見ることができる。
私はdTVを契約しているがそちらではそういった融通は効かない。
dobonkai.hatenablog.com
一つのIDで同時に二人が利用できるのは、便利な方には便利だろう。


とりあえずこの機能を試してみた。
一つはChromecastでHDの映画を流しながら、有線接続されているパソコンで別の映画を流してみた。
結論から言うともちろん同時に見ることは可能だ。
しかし問題点がある。


Netflixは回線状態によって自動的に画質を変える。
つまり回線速度が足りないと判断されると、ビットレートを下げることで画質は下がるが、映像が止まってくるくるマークが出てしまうことを回避するように設計されている。

これはモバイル等の不安定な環境であれば便利なのかもしれないが、家の固定回線の場合、ほとんどこの恩恵を受けるケースは無い。
というか、光契約しているのに、頻繁にビットレートを落とされたらたまったもんじゃない。

しかし、同時に別々の端末で見ると、このビットレートを落とすという状況に結構な頻度で出くわすことになる。


テストをしたのは9月3日の深夜1時から2時頃の間で20分ほど同時に写していた。
きっちり計測したわけではないけれど、感覚としては20分の間の半分程度はどちらかの画面でビットレート低下による画質の劣化が見られた。
一旦ビットレートを下げられてしまうと、YouTubeでいうところの360Pとか240Pくらいのザラザラ画質になって、大画面ではとても耐えられる映像ではない。

テスト環境

ChromecastはWi-Fiで接続されていて、もう一つはその同じ無線LANルーターから有線接続されているデスクトップパソコンという環境でテストとした。

回線速度がHD画質で2画面再生するのに足りない、と言うならば納得できるが、私は上り下り200Mbpsの契約なので、回線速度がボトルネックなっているとは考えにくい。

ちなみにこの2画面同時テストをした直後に家の回線速度を計測した結果がこちら。
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速度測定システム Radish Networkspeed Testing


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Speedtest.net by Ookla - The Global Broadband Speed Test

念のため回線速度計測サイトの有名ドコロを2件チェックした。


おそらく私の家の回線速度が遅いためにビットレートが下げられたわけでは無いだろうと思う。
まだサービスインして間もないから、Netflix側の調整などが上手く間に合っていない可能性も考えられるし、単純に混み合いすぎていただけかもしれない。
もし同時に2画面で再生する可能性がある人には参考程度に心に止めておいていただきたい。
今後、回線等が強化されればこういった問題は徐々に解決されるだろうと思っている。





字幕の表示がおかしい問題

もう一つ問題点がある。
正直に言って2画面を同時に見る場面は殆ど無いから気にならないが、こちらの不具合はかなりストレスを感じた。

私は海外の映画は字幕で見るのが好きだ。
Netflixで一番最初に選んだのが「ダークナイト」で、その次に「グラン・トリノ」を鑑賞した。
実はこの2本しかまだ見ていない。

なぜなら字幕の表示が明らかにおかしくて字幕で見る気がしないからだ。


字幕が出るタイミングが微妙にズレているだけでなく、異常な速さで消えてしまうこともある。

二人が言い合う場面では表示のタイミングがずれて、どちらの登場人物のセリフなのか判別しづらい状況にすらなる。
それどころか字幕が詰まってくると帳尻合わせなのか一瞬しか表示されない字幕もある。
0.5秒も表示されない場面もあって、とてもじゃないが読めたもんじゃない。

一本目に見た「ダークナイト」はこの症状が顕著だった。
全ての字幕が遅れるわけではなくて、ところどころタイミングがおかしくなる。
2本目に見た「グラン・トリノ」は「ダークナイト」に比べたらまだ見れたほうだが、それでも合計で10シーンほどで字幕がおかしくなって読めない場面もあった。


本来映画につける字幕というのは非常によく考えられているものだ。
人間工学に基づいて、この表示時間ならこれだけの文字数はストレス無く読める、みたいなノウハウが蓄積されていて、だからこそ字数を合わせるために議論を呼ぶ翻訳がなされることもある。
そういう部分も、映画の重要な要素の一つだと私は思っているから、たとえ戸田奈津子の翻訳だとしても楽しんで見ることにしている。

ところが私がNetflixで見た2本の映画はともに字幕に難があった。これでは集中して映画が見られない。
サンプル数が2本しか無いし、もしかしたらこれもNetflix側の調整不足からくるエラーの類なのかもしれない。

私はこういったシステムの専門家ではないから、なぜこのような字幕の遅延が起こっているのかわからない。
ただ字幕派としてはこの状況が続くのなら、無料期間が終わる一ヶ月後に有料会員にはなるつもりはない。
いま契約しているdTVから乗り換えるには、この字幕の問題点は解決してもらわないと厳しい。
dTVで相当数の映画を見たが、字幕の表示がおかしくなることなんて一度も出くわしていない。
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あくまでも今回挙げた問題点は、9月4日時点で私が体験したことであって、この記事の公開後に解決されるかもしれないし、もしかすると私の環境下だけで起きる事象の可能性もあるということは、ご理解いただきたいと思います。

2015.09.19追記

この記事を公開後しばらくネットフリックスを利用することはなかったのだが、ここ数日また使ってみた。
記事で指摘したように字幕の遅延はいまだに発生する。
合計で10本ほどの映画を字幕で見たが、その全てで頻度の差はあれども字幕の不具合は発生した。

私の視聴環境はスマートフォンからChromecastに飛ばしてテレビで視聴するというスタイルなので、同じような環境で使うつもりの方はこのような不具合が発生する場合があることを記憶しておいて欲しい。


2015.10.12 Netflixの記事もう一本書きました
dobonkai.hatenablog.com