ネットの海の渚にて

私の好きなものを紹介したり日々のあれやこれやを書いたりします

禁煙300日(10ヶ月目)経過 ときどき猛烈にタバコが吸いたくなることがある

http://www.flickr.com/photos/51505078@N00/387316244
photo by Locator

禁煙について前回この記事を書いてからもう半年が経過した。

禁煙4ヶ月 120日経過 もう禁煙成功って言ってもいいですか? - ネットの海の渚にて

おかげさまで、いまだに一本たりともタバコを吸っていない。
だから現在禁煙300日、10ヶ月ということだ。

以前の記事でも書いたが、禁煙できたからといって、なにか劇的に生活が変わるかといったらそんなことはない。
今から禁煙をしようと思っている人には申し訳ないが、一部の禁煙を勧める啓発本には禁煙が成功したら素晴らしいことが待ち受けているようなことが書かれていたりするが、俺の経験上そんなことはほとんど無い。


たばこを吸わないことで無駄な時間がカットできて生産性が上がるみたいなことは、よく聞くけどそんなことはない。このからくりは以下の記事に詳しく書いた。

【禁煙三ヶ月目】禁煙したからといって有意義な時間が増えたりしないよって話 - ネットの海の渚にて

むしろ第二の会議室と呼ばれる喫煙所に出入りしなくなったことで社内の政治に疎くなった。

たばこを吸わなくても喫煙所に立ち入ることは可能だけれど流石に煙がつらい。
禁煙を始めた途端に嫌煙ファシズムに走る人もいるけど俺はそんなことはしない。
喫煙者の気持ちが痛いほどわかるし、今までだって散々吸ってきたのだから、急にタバコを糾弾するようなことはしないつもりだ。
けれどわずか2畳ほどしか無い喫煙所に、5人も同時にたばこを吸われると流石に苦しい。なので喫煙所に出入りすることは無くなってしまった。



まだタバコを吸っていた頃に、禁煙を勧める本やWEBサイトを読んだが、大抵良いことばかり書いてあった。
細かい内容に言及しないが嘘ばっかりだ。
もう一度言うが禁煙成功したって生活が劇的に変化なんかしない。

そりゃ細かい部分では、ある。
どこかに外出した時にタバコが吸える場所を確認しておく手間が省けるし、レストランなんかでも禁煙席、喫煙席どちらでも座れるから多少有利にはなる。
でもそんなもんだ。
いきなり元気ハツラツ、頭脳明晰になってやる気がモリモリなんてことは全く無い。

苦しい禁煙を乗り越えるのだから、当然素晴らしいモノがあるんだろうと期待するのはよく分かる。
けれどあんまり大きな期待はしないほうがいい。


タバコ吸いたい病の再発

記事にはしなかったが禁煙生活が8ヶ月目あたりで突然、猛烈にタバコが吸いたくなった。
きっかけは映画やドラマの喫煙シーンなのだが、それまではそういうシーンを見たって別に問題は無かったのにだ。
なのに8ヶ月目あたりでは急激にタバコ吸いたい病が再発して困った。
10分も我慢していれば収まるのだが、それが度々起こる。
ここまできて禁煙失敗はいくらなんでもイヤだったので、無理矢理に押さえ込んだ。
コレがよく聞くフラッシュバックなんだろうが、正直相当きつかった。
あのタイミングで目の前にタバコがあったら火をつけてしまったかもしれない。


実は禁煙当初、わざとタバコも灰皿もライターも手に届くところに置いてあった。
それはある種の「意地」のようなもので、いつでも吸える状態なのに吸わないという、あえて自分を辛い方向に追い込むことで気合を入れていた。
バカげたことなのでおすすめしないが、それが俺なりのモチベーションだった。
それも半年が過ぎた頃、もう必要ないと決断して全部捨てた。
8ヶ月目のフラッシュバック時に、あのタバコが手元にあったら本当に危なかったと今思う。

フラッシュバックは突然やってくるので油断してはいけない。
300日を超えた今でも突然タバコが吸いたくなる。
コレが結構きつい。
いつになったら完璧にタバコから開放されるんだろう……。


あぁ、禁煙本にあった「禁煙に終わりなし」っていうのだけは本当だなと思う。