とれいCさんのこの記事を読んだ。
sakenominimal.hatenablog.com
それで以下のようなコメントを付けさせてもらった。
ゲストハウスで、働かないことを責めないサラリーマンに会った - ブログタイトル思いつかない旅先で出会っただけの相手にその人の人生を真剣に考えて苦言を呈すなんてことはしないわけで適当に肯定して「若者応援おじさん」に徹する方がいい人に見られるし楽なので私も間違いなくこういう受け答えする
2016/02/16 23:10
コメントには書ききれなかった部分があるので補足してみたい。
記事内で語られている無職についてとか自由な時間に資格をとるとか、そういった内容を論じるつもりはない。
私が気になったのは以下の部分だ。
とれいCさんが旅先のゲストハウスで出会ったサラリーマンのおじさんに自分は無職であると告げた後の話。
けれど目の前のその人は言いました。
「そういう時期も大事だよね。」
いやあさすが社会人。
初対面の相手はとりあえずスッっと肯定する社交辞令、鮮やかです。
・・・とか思ってたんだけどね。このあと続く言葉が予想の斜め上でした。
「僕もずっと働いてた会社が倒産しちゃってね、しばらく無職だったんだよ。」
えええ!?
「当時はショックだったけどさ、無職になったからこそ、前職と全く関係ない資格の勉強に一日中のめり込めたんだよね。働きながらだと本当にやりたい勉強でもする時間なかっただろうから、逆によかったと思ってるよ。その資格を強みにして今、再就職してサラリーマンやってるんだ。だから好きなこと好きなだけやった方がいいよ。若いならなおさら。」
うっそおおおすごいねおっちゃん!
さらっと言ってるけどすごいね!
http://sakenominimal.hatenablog.com/entry/2016/02/16/230336
上記のやり取りでとれいCさんは、このおじさんが普通なら眉をひそめる「無職」という属性を否定しないどころか、むしろ肯定してくれて、なおかつ迷っていた自分の背中も押してくれる理解あるおじさんとして受け止めた。
この見立ては私が読み違えている可能性はもちろんあるが、少なくてもとれいCさんの記事をそう読んだ。
わかるよおじさん
私から言わせてもらうとそのおじさんは典型的な「いいねわかるよおじさん」だ。
旅先で出会っただけの若い女の子と話をする際に、その人の生き方を否定なんかしない。
むしろその相手に対してなんの責任もないのだから腹の中では逆のことを思っていても、肯定して理解している振りをする。
そうすればその場では「話のわかる優しいおじさん」でいられる。
変に相手の生き方を否定でもしようものなら食って掛かってこられる可能性もあるわけで、そんなことになったらせっかくの旅がつまらなくなってしまう。
こんな旅先で今後二度と会うこともないだろう若者と議論したって周りも巻き込んで空気が悪くなるだけだ。
そういったことを総合的に判断したならば、若者が「欲しがっている答え」を仮に嘘だったとしても与えたほうがいい。
それがその場においては確実に合理的だからだ。
それだけではない。
旅先の、それもゲストハウスにくすぶっているような悩みを抱えた若い女の子には隙がある。(実際は違っていても男からはそう見えてしまう)
そういう隙の有りそうな女の子の身の上話を親身になって聞いてあげるふりをする。
その上で全てを肯定して、いいねわかるよおじさんに徹すれば、もしかして「ワンチャン」あるかもしれないという、いやらしい計算もあったのではないかと邪推したくなる。
もちろん全てではないが、比較的多くの男は程度の差こそあるがそういった下心を隠し持っている。
世の中の大人は誰しもがいい人ではなくて、むしろいい人に見える人こそ危なかったりする。
若いうちは少ない経験値の中からその人物が信用に足るのか審査することになるから間違うことも多々あることだろうと思う
こういうことは経験を積むしかないので、失敗を重ねて覚えていくしか無い。
ただし男ならまだしも女性の場合は取り返しがつかないような、心身に大きな傷を負わされることもありえるので特に注意が必要だと思う。
近づいてくる全ての人が悪人だと言いたいわけでもないし、とれいCさんの出会ったおじさんがそういう人だったと断言するつもりもない。そもそも私が穿った見方をしすぎている可能性もある。
けれど無闇に応援してくれたり、嫌なことを一つも言わず全てを肯定するような優しいおじさんに対しては注意することに越したことはない。