ネットの海の渚にて

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久しぶりの自作パソコン 組み立て~ベンチマークまで

前回の記事の続き
dobonkai.hatenablog.com
今回は上記の記事で紹介したパーツを実際に組み込んでいきます。

久しぶりのパソコン組み立て

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前回自作パソコンをやったのが6年前。
それ以降はぼちぼちとパーツの交換や入れ替え(SSDなど)なんかはやっていたけれど、新規で組むのは久しぶりだし裏配線のケースを扱うのが初めてということもあって、少々気構えたが結果からいうと拍子抜けするほど簡単だった。


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パソコンの組立で一番緊張するのが、CPUをマザーボードに載せるところだと思うのだが、何回やっても慣れない。
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お互いの「切掛け」の部分をしっかり確認すれば問題ないのだが、載せる瞬間に手が滑って落としてしまうとピンが曲がるわけで、そういった悪いイメージがよぎると手元が狂いそうになる。

とりあえず今回の自作テーマは「円安」なので、パーツ類は最小構成で進めている。
メモリも値上がりが酷いので最低ラインの4GB×2だし、ファンは当然リテールクーラーだ。
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今は季節が冬だし、来年の夏前くらいには円安も落ち着いてパーツ類の価格も適正に戻ると無根拠に信じているので、とりあえずはリテールファンでいく。

以下が今回使っているケースなのだが、ちょいと問題がある。

CPUクーラーはサイズ 【HASWELL対応】 虎徹 12cmサイドフロー SCKTT-1000にしようと思っていたのだが、高さが160mmあるとケースのサイドパネルと干渉して入らなくなる。
これは盲点だった。
なのでケースと同じメーカーのCoolerMaster 空冷CPUクーラー Hyper D92 (RR-HD92-28PK-J1)にするつもり。
ただこちらは虎徹の静音性が期待できる12cmファンとは違って、両面に9cmファンがそれぞれ1基ずつセットされているので冷却性は問題ないだろうが、うるさそうでちょっと心配。

メモリの差し込み

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メモリのブロックのところになにやらシールが貼ってあったので、はがそうと思ったのだが、よく見たら「これを剥がしたら保証しないぞ(warranty void if removed)」と書いてあったのに気がついたので危ないところだった。
昔のメモリはこんなシール貼ってなかった気がするんだけどなぁ……。(記憶があやふや)

それとメモリの端子の部分が中央に向かってテーパーがかかっていて、昔に比べて格段に差し込みやすくなっていた。
こういう地味なところでも進化するんだなと感心した。
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ちなみにCドライブとして使うSSDは、ケース底面に設置する場所があるのでそこにセットしたのだが、これもまたケーブル類を全く隠せない場所にあるため裏配線ケースであるメリットが全く生かせない。
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で、とりあえずの組み立て完了。
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裏配線できるケースなのにCPUの補助電源(8ピン)がギリギリの長さだったせいで、斜めに横断する形で非常に不格好。
さらに前面の吸気ファンの電源コード(3ピン)もマザーボードに全く届かなかったのでこちらも延長コードを別に購入した。

上記の延長ケーブルが届いたのでちょっと手直し。
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まあ、あんまり変わらん雑然とした配線。

裏配線ができるケースということで選んだわけだけど、実際に組んでみて初めて気がつくところがある。
確かに裏配線可能だが「ドライブ類の接続部がマザーボード側に向いてたら意味ないじゃん」というところだ。
ドライブ関係はS-ATAケーブルと電源ケーブルがそれぞれ必要になる。
それらが鬱陶しいわけでドライブの端子は奥側、つまり縦に差し込む形でケースに収納できなければケーブル類が全然隠せない。

こんな当たり前のことに気が付かず、ただ裏配線可能というケースなら綺麗に配線できるだろうとぼんやり考えていた。
このケースのようにドライブ類を横向きで設置したらいくら裏配線とはいってもケーブルは目立つことになる。
それとどうせなら電源も隠せる最近流行りの2層構造になってるケースにすればよかったなぁとすでに後悔し始めている。




簡単なベンチマーク

Windows10をインストールして早速ベンチを測ってみた。

CrystalDiskMark

各種ドライブの速度計測の定番ソフト。
CrystalDiskMark - ソフトウェア - Crystal Dew World

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電源OFFの状態から起動させてブラウザが開くまでだいたい15秒程度。
今まで使っていたパソコンもSSDに換装していたので起動は早かったのだが、流石に最新のCPUとマザーだと足回りから設計が違うためだと思うがとにかく超早い。

ちなみにBIOSのロゴ表示がデフォルトの3秒になっているし、そういったところを諸々詰めていけば10秒切れるんじゃないかと思ってるけどそれはまた別の機会に。

3DMark

グラフィック性能を測るベンチマークとして有名。
3DMark - test your graphics card with the gamer's benchmark

Fire Strikeで計測。
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グラボが使い回しのGTX750Tiなので、これが思いっきり足を引っ張っているのがよく分かる。
これも「円安」のせいなので、GTX1060(6GB)が25000円くらいになったら買い換えようと思ってるところ。

ベンチマーク中のCPUとGPUの温度がこちら。
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室温が15℃くらいだったのでこんな数字が出ているが、真夏になったらゲーム中のCPUの温度は80℃くらいに到達しても不思議ではない。
上限が80℃ならギリギリ問題ないと思うが、瞬間的にでもそこからプラス5℃程度上がる場合があるならやっぱりリテールファンでは心許ない。
心の安寧のためにも6月くらいまでにはCPUクーラーは交換しておきたい。

最後に

せっかく新しくパソコンを組んだのでメモリもせめて16GBくらいには増設したいし、夏までにはCPUクーラーも交換したい。
そして何よりグラフィックボードをGTX1060に買い替えたい。

このGTX1060はミドルクラスでありながら、一世代前のハイクラスだったGTX980とほぼ同等のスコアが出せる、非常にコストパフォーマンスと、ワットパフォーマンスに優れたグラボになっている。
しかし注意しなければいけないのは同じGTX1060でも内蔵メモリが6GBのモデルと3GBの廉価版が存在するところだ。
同じ1060だからメモリ量だけの違いだと勘違いしそうだが、実際はCUDAコア数も違うらしい。

6GB版はCUDAコア数が「1280」あるのだが、3GB版は「1152」と減らされている。
ベンチマークのスコアでもやはり数%の減少が見られる。

そもそも最近のゲームは最高設定だとグラボのメモリから4GB以上ゴリゴリ引っ張るものも多い。
3GB版とは2~3千円の違いなのでGTX1060を買う場合は今後のことも考えて6GB版をおすすめしたい。


6年ぶりの自作パソコンとなったが、昔と比べてパーツごとの相性にほとんど気を使わなくても良くなってきているし、Windows10だとほとんどすべてが勝手にドライバも当ててくれるのでインストールも非常に簡単に終わる。
結局トラブルというトラブルは発生せず、昔の自作にまつわる面倒な経験を思い返すとむしろ拍子抜けするほど簡単だったと言ってもいい。

今回自作するために使った金額はざっくり65.000円ほどなので、やはりメーカー品やBTO品を買うより安く上がる。
電源とグラボは流用しているので計算に入れていないが、そもそもグラフィックボードはゲームをやらない人には必要ない。
なので電源も新たに買うとしても7万円あれば最小構成とはいえ、そこそこ高スペックで拡張性も高いPCを組めるので、新たな趣味として皆さんもどうですか。自作沼で待ってます。