「毎日書き続けることが目標です」
こんな事を宣言して始めるブログのなんと多いことか。
あるいは「ブログは毎日書くことで必ずあなたの力になります」みたいに、なにやら意識の高いセリフが書かれた指南書のようなものもあったりする。
ちなみに当ブログにおいても「毎日更新することが目標でぇす」と早々にぶちあげてしまっていて恥ずかしいことこの上ない。
結局3ヶ月もしないうちに毎日更新が途絶えて、それどころか誰もお前みたいなもんに興味なんか無いのに、わざわざ「ブログを暫くお休みします」みたいな記事まであげちゃう始末。
振り返って自分のブログを読んでみると顔から火が出る思いがする。
「お前程度のブロガーがわざわざ休止のお知らせなんかしなくてもいいんだボケェ」と自分自身に激しく突っ込んでおりますのでどうかご勘弁を。
ただこの一連のなんの価値も無い記事によって「毎日更新」の縛りから抜けられた点だけは唯一良かったと思う。
毎日書くことでSEO的にも良い効果が出るんだろうけど、そもそもこのブログはSEOなんて気にしていない。
検索流入が増えたらそりゃ嬉しいけれど、俺は別にこのブログで食っているわけじゃないから、極端な話をすれば一日あたり10人の訪問者数だって特段困るわけじゃない。
困るとすれば俺のモチベーションの問題だけだ。
たくさんの人に読んでもらえたら嬉しい。
ただそれだけの話しだ。
たまにだけれど、こんなブログでもそこそこの人に読んでもらえるような記事が書けたりすることがある。
そういう記事が書けた時はアドレナリンが出る。
だからまたそういう記事を書きたくなる。
それがモチベーションにつながるわけだけれど、ブログを始めた当初は「毎日更新」がモチベーションになっていた。
つまり義務感から半ば強引に記事を書いていたりした。
そう毎日ネタが有るわけじゃない。
なにも思いつかないし、筆が乗らないことだってある。
そういう時でも「毎日更新」という義務感だけでキーボードを叩いているからいい記事が生まれるわけなんて無い。
自分のブログの一番熱心な読者は間違いなく俺である。
だからこそ自分の書いた記事のつまらなさに自分で自分の首を締めることになる。
そういったことを繰り返しているうちに「毎日更新」が重くのしかかってきて大きなストレスになってしまった。
元々文章を書くことが好きで、以前からPCのメモ帳にコラムのようなものを書いていた。
それは決して誰かに読ませるものではなく、その時に自分が感じた何事かを文章にして吐き出す事をしていた。
日本代表の煮え切らない試合を見た後にその鬱憤を書き散らしたり、心を痛めるようなニュースを読んだ時に犯人や世界に対して呪詛を唱えたりしていた。
そうやって書きためた誰に読ませるものでもない文章を時折読み返したりしていたんだけど、ある時「これってブログだな」とふと思った。
ブログを始めたキッカケというのは一つではないのだけれど、やっぱり自分の書いた文章を読んでもらいたいという欲求が湧いてきた。
もちろん批判されたり罵倒されたりすることもあるだろうと思っていたけれど、それでも赤の他人が俺の文章を読んでくれてしかもそれに何らかの反応をしてくれたのなら、なんて素敵なことなんだろうと思った。
だからブログを始めたんだけど、なんでか「毎日更新」を自分に課してしまって、今思えば随分と程度の低い記事を書いていたもんだと反省している。(もちろん今は程度が高い記事を書いているとは言っていない)
最近は毎日更新の呪縛から解き放たれているから、書きたいことがあるときしか書かない。
書くことが思いつかないのに無理やり書くというほうが異常なはずなんだけど、不思議なことにブログ界隈では「毎日更新」を随分とおすすめしてくる。
もちろんそうすればいろんなメリットがあるのはわかるけれど、俺のような一般人がやってるブログに関してはそれにこだわる必要があるのか甚だ疑問だ。
とにかく毎日記事を書くことばかりが主題になってしまって、本来の目的を見失う事にならないだろうか。
少なくても俺はそうなった。
書きたいことがあるから記事を書くのではなくて、ただ単純に毎日のノルマをこなす為に記事を書いていた。
よくある話だが、手段と目的がいつの間にかすり替わっていたというやつだ。
だから後から読み返してつまらないモノを書いていた。
これは単純に才能の話かもしれない。
俺は無理だったけれど毎日更新して尚且つ質の高い記事を書き続けられる人もいるのだろう。
俺は凡人だからそれは無理だ。
今後も書きたいときには書くし、書きたくないときはサボる。
そういうブログなんで読者登録しておくと便利だと思いますよ(ステマ)