ネットの海の渚にて

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おすすめのSF映画を25作品紹介します

ランキング形式にしようかなとは思ったものの、SF映画は古今東西名作揃いなので私ごときが順位を付けるの大変おこがましい。
ということでぜひ見ていただきたい、おすすめしたい作品をざっくりジャンルごとに分けて羅列して紹介していきます。


宇宙や地球外生命体を扱った作品

2001年宇宙の旅

1968年 監督 スタンリー・キューブリック

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言わずもがなのSF映画の金字塔。
もう50年近く昔に作られた映画なのに、いま見てもそのセンスの良さに驚かされる。
ストーリーは難解な部分が多いので「雰囲気映画」などと揶揄されることも多いけれど、後の映画界に大きく影響を与えた作品であることは間違いない。


インターステラー

2014年 監督 クリストファー・ノーラン

インターステラー [Blu-ray]

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このブログでも過去に取り上げたが、現代に蘇った「2001年」と言ってもいい。
実際に2つの作品を比べて見るとよくわかるが類似点は非常に多く、明らかにノーラン監督はオマージュ的に作ったと思われる。
これについては過去記事で詳しく書いてあるのでそちらを読んでみてください。
dobonkai.hatenablog.com


未知との遭遇

1978年 監督 スティーヴン・スピルバーグ

未知との遭遇 スペシャル・エディション [SPE BEST] [Blu-ray]

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公開当時はいわゆる「オカルトブーム」の勃興期で、この作品が大ヒットする下地が十分にあった。
この作品にかぎらずSFは時代の世相みたいなものを写し出す鏡的な部分もあって、70年代SFに宇宙ものの傑作が多いのはアポロの月面着陸成功によって、人々の宇宙への関心の高さがあったからに他ならない。
宇宙への探求と同時にそのあまりのわからなさからくる恐怖の象徴として、宇宙人やUFOというのはテーマにふさわしかった。
この作品で「第三次接近遭遇」という単語を初めて知った。


エイリアン

1979年 監督 リドリー・スコット

エイリアン [Blu-ray]

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SFホラーの代名詞といってもいい作品。
SFで描かれる地球外生命体は大きく分けて2つある。
優しくて可愛げのある平和な生命体と、人間をエサくらいにしか思っていないめちゃくちゃ怖い生命体。
ファンタジー作品の雛形が「指輪物語」であるように、超怖い地球外生命体の雛形はこの「エイリアン」が元になっているといってもいい。
それと乗り組み員の一人がアンドロイドなのだが、じょじょに狂って暴走していく様が描かれていて、当時としては非常に斬新だった。
ちなみにシリーズ物は結局「1」を超えられないパターンがほとんどなのだが「エイリアン」に限っては「エイリアン2」も非常に面白いのでぜひ1と2は見ていただきたい。


猿の惑星

1968年 監督 フランクリン・J・シャフナー

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悪名高き全米ライフル協会の元会長チャールトン・ヘストンが主演の名作。
有名すぎるので今更ネタバレを気にしても仕方が無いから書くけれど、ラストシーンで砂に埋まった自由の女神を発見したシーンは間違いなく映画史に名を残す衝撃のどんでん返しだった。
これ以降もいわゆるラストでどんでん返しを狙う作品というのはSFに限らずたくさんあるのだが「猿の惑星」を超えた衝撃のラストシーンを私は知らない。


遊星からの物体X

1982年 監督 ジョン・カーペンター

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主演はカート・ラッセル。
未だに根強いファンがいるカルト的人気を誇る80年代を代表するSFホラー。
南極という雪で閉ざされた密閉空間で人間対得体のしれない地球外生命体とのサバイバル。
クリーチャーの制作はロブ・ボッティン。今時のCG全盛とは全く違ってまさに手作業で生み出した様々な気味の悪い生物は必見。
この作品以降、極地を舞台にしたホラー映画が増えたような気がする。


プレデター

1987年 監督 ジョン・マクティアナン

プレデター(特別編) [Blu-ray]

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アーノルド・シュワルツェネッガーが主演で助演がカール・ウェザース(ロッキーのアポロ役)というムキムキSFホラー。
まあこれくらい筋肉がなければとてもプレデターに敵うわけがないのでこういう人選になるのも必然である。
今のSFでは当たり前のように使われている「光学迷彩」という概念を広く周知させた作品でもある。
御存知の通り「プレデター」は大ヒットして多くの続編も作られたが、現在では凶悪な地球外生命体のもう一方の雄であるエイリアンさんとの戦いが忙しいらしい。


インデペンデンス・デイ

1996年 監督 ローランド・エメリッヒ

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まさに絵に描いたようなハリウッド映画なのでその大味なところに賛否がわかれるが、私の大好きな作品の一つである。
公開初日に映画館に行き、その後ももう一度見に行ったくらい思い出深い作品でもある。
なんで地球で使っているノイマン型コンピューターのウィルスが未知の生命体のUFOが使用しているコンピューター的なものにあっさり感染してしまうのかが最大の謎なのだが、そういう野暮なツッコミはしないのが粋というもの。
ウィル・スミスが、墜落して瀕死になった宇宙人をパラシュートの布でくるんで灼熱の砂漠を引きずりながらどんどんと機嫌が悪くなり、悪臭を放つ「それ」に向かって「バーベキューにして食っちまうぞ」と言い放ちながら蹴りを入れるシーンが大好き。
それと人類側が大反撃するシーンでの大統領の演説は何度見ても泣きそうになる。


アルマゲドン

1998年 監督 マイケル・ベイ

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これもインデペンデンス・デイと同じく「THEハリウッド大作」なので好き嫌いはあると思う。
でもそれは逆に言うと、ストーリーは単純明快で誰が見てもわかりやすいということであり、SF映画にありがちな観客を置き去りにするような難解な設定やストーリーに辟易すること無く、楽な気分で鑑賞できるというのは決して悪く無い。
ラストシーンでブルース・ウィリスが義理の息子になるベン・アフレックに一杯食わせて入れ替わるシーンは胸が熱くなるし、とどめは娘(リブ・タイラー)との最後の会話で涙腺がバカになる。


第9地区

2009年 監督 ニール・ブロムカンプ

第9地区 [Blu-ray]

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ドキュメンタリー的手法で作られた作品。
ヨハネスブルグの上空に突如現れた巨大なUFOがそのまま何年も居座っているという設定。
南アフリカが舞台ということで、「アパルトヘイト」という人間が生み出した醜い制度を宇宙人を使って強烈に皮肉っている。
コメディーよりに作られているので娯楽作としてもおすすめできるし、普段あまり意識しない人種差別という問題を今一度考えるきっかけになる作品でもある。


コンタクト

1997年 監督 ロバート・ゼメキス

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実在する「SETIプロジェクト」をテーマに扱った作品。
SETIというのは地球外知的生命体を探査する目的の国際的な現在進行形のプロジェクトで「Wow! シグナル」と書けば知っている人も多いと思う。
エイリアンやプレデターが人間に対して敵意むき出しの生命体だとしたら、この作品に登場するそれは人類を導き救ってくれる「絶対的な存在」に近い。
いわゆる「神様」的な立ち位置で描かれていて、生命体がそういうことをする目的とか動機がいまいちはっきりしない。
地球外生命体をこんな感じで描く手法は昨今のSFでよく見かける。
この手のよくわからないけど何故か人類に干渉したり救ってくれる絶対的な存在の始祖は、手塚治虫の「火の鳥」か、2001年の「モノリス」だと個人的には思っている。





近未来を描いた作品

ブレードランナー

1982年 監督 リドリー・スコット

ブレードランナー ファイナル・カット 製作25周年記念エディション [Blu-ray]

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SF映画のオールタイム・ベストを決めれば間違いなく上位に入る不朽の名作。
SF映画を語るための教科書と言ってもいいくらいの作品なので、古いからといって毛嫌いすることなくぜひ見ていただきたい。
30年以上前の作品なのでもちろん古臭さはある。
これはブレードランナーが歴史に残る名作だったためにそのオマージュ作品が作られまくった結果として、若い世代の人が今見るとやけに陳腐に見えてしまう現象そのものなので致し方ない部分ではある。
確かに古臭いとはいえ、ブレードランナー以降に作られた近未来を舞台にした作品は、すべてなんらかの影響を受けていると断言してもいい。


GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊

1995年 監督 押井守

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊  [Blu-ray]

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後に多数の分家的作品群を生み出すことになるSFアニメの代表作。
電脳化され、義体化された人間は果たして本当に人間なのか?もしかするととっくに人間ではなくなってしまって機械になってしまっているかもしれない。いや、もしかして最初から自分なんてものは存在しなかったのかもしれない。
最高水準の未来技術を取り込んで生きている草薙素子は、皮肉にももっとも原始的でアナログな「生と死」であったり「アイデンティティ」という概念に取り憑かれてしまっている。
どれだけ技術が進んでも「人間が持つ根源的な問」には答えられないという、なんとも言えない絶望感の漂う作品でもある。


マッドマックス2

1981年 監督 ジョージ・ミラー

マッドマックス2(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray]

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昨年リバイバルされてブームが再燃したけれど、やっぱりオリジナルのこれをおすすめしないわけにはいかない。
近未来には大きく分けると2系統あって、科学技術が進んだ未来と、何らかの原因で文明が崩壊して無秩序になった未来とがある。
前者の雛形はブレードランナーで後者はこのマッドマックス2であると言ってもいいと思う。
ちなみにメル・ギブソンのマッドマックスは全部で3作品あってこれは2作目に当たる。
2と3(サンダードーム)は同じ世界観で繋がっているのだが、一番最初の作品である「マッドマックス」は驚くほどテイストが違うのでびっくりするかもしれない。


マトリックス

1999年 監督 ウォシャウスキー兄弟

マトリックス スペシャル・バリューパック (3枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]

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攻殻機動隊から多大な影響を受けたサイバーパンクの代表作。
いわゆる仮想現実モノで夢のなかのような世界での出来事が現実世界にも影響を与えるという設定。
最近だとクリストファー・ノーラン監督の「インセプション」はこれにかなり類似した作品になっている。
画期的な「バレットタイム」という表現方法を取り入れたことによって、観客が今まで体験したことのなかった映像を写し出すことに成功し、大きな話題になったことでも有名。これ以降、多くの作品でこの手法が採用されることになる。


ターミネーター

1985年 監督 ジェームズ・キャメロン

ターミネーター [Blu-ray]

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いまさら説明する必要があるのか疑問に思うほどの超有名作だし、シリーズも多い。さらにはドラマ化までもされている。
こういう派生作品が多いというのは元になったオリジナルが大変できが良く面白いという証明とも言える。
ボディビルダーだった無名の新人シュワちゃんが「コナン・ザ・グレート」で主演をしたけれど、いまいちぱっとせずいたところにターミネーターというはまり役を得た事によって大スターにのし上がることになるシュワちゃんの代表作でもある。


未来世紀ブラジル

1986年 監督 テリー・ギリアム

未来世紀ブラジル [Blu-ray]

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主演はジョナサン・プライスとロバート・デ・ニーロ。
近未来を描く場合において、技術が進んでいくことでアナログ的なものはどんどんと排除されていき、不気味なほど無機質で清潔で治安は良いが厳格な管理社会という世界観はよくある。例えば「デモリションマン」や「マイノリティ・リポート」だったり、最近だとアニメだが「PSYCHO-PASS」なんかもこの系譜に属している。
「未来世紀ブラジル」はこの系譜の最古参に分類される作品で、生活は楽なのかもしれないが精神の自由がなくなってしまった世界を描いている。
内容自体は監督がテリー・ギリアムなのでかなりクセが強い。
なので万人におすすめできる作品ではないけれどSF好きなら一度は見ておきたい名作だ。


12モンキーズ

1995年 監督 テリー・ギリアム

12モンキーズ(Blu-ray Disc)

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人類の99%が死滅してしまうウィルスを止めるために未来から派遣される主演のブルース・ウィリス。
現代社会に突如現れても未来から来たと言ったって相手にされるわけもなく、誇大妄想と診断され精神病院にぶち込まれてしまう。
そこで出会った精神科で女医のキャサリンの協力を得てストーリーは展開していく。
未来と現在を行き来するのだが、そのタイムトラベル装置の出来がいまいちなため狙った時代にいかずに無関係なところへ飛ばされてしまってトラブルに巻き込まれたり、同時進行的に井戸に落ちた子供のニュースが流れていたり、他にも度々少年時代のフラッシュバックが挿入されたりする。一見無関係なそれらが後になって伏線として回収されていくのはとても気持ちが良い。
もう一人の主役であるブラッド・ピットのぶっ飛んだ演技も見モノだ。


インセプション

2010年 監督 クリストファー・ノーラン

インセプション [Blu-ray]

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正直に言うと1回見ただけではほとんど理解できなかった。結局合計で3回見たが完全に理解したかというとかなりあやしい。
SFにありがちな説明が少ないために見る側が頑張って想像で補わないといけない系の難解な作品と言っていい。
人の夢の世界の中にダイブして重要な情報を盗む産業スパイであるコブを中心に物語は動いていくのだが、抽象的なセリフやシーンが多く、さらには夢の世界が2階建て3階建てのように副層的に重なっていたりして余計にややこしくなる。
このシーンが現実なのかそれともまだ夢の中なのかを判断するためにコマを回すのだがこれがラストシーンの解釈を迷わせることになる。
難解な作品ではあるけれど、そこはやはりクリストファー・ノーラン監督なので上手いこと2時間ちょっと引き込まれる。
だけど見終わったあとに誰かに説明しようと思っても自分の解釈が果たして正解なのか全く自信が持てないそんな不思議な作品でもある。


復活の日

1980年 監督 深作欣二

復活の日  ブルーレイ [Blu-ray]

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ハリウッドに比べて低予算が当たり前の日本映画にもかかわらず、前代未聞の莫大な予算(32億円)をかけて作られた国産のSF超大作である。
確かに40年近く経ったいま見ても本当によく出来た作品であることは間違いない。
生物兵器として作られた新型ウィルスがスパイによって持ちだされるところから始まるのだが、そのスパイが乗った飛行機が墜落してしまう。
その事故で大気中に放出されてしまったウィルスによって全世界の人類や脊椎動物が死滅してしまう。
しかし南極大陸だけはその惨禍から逃れることになる。
各国が派遣していた南極越冬隊員だけが人類最後の生き残りとなるのだが当然ながら様々な問題が起こる。
それを知恵を出しながら乗り越えていこうとするのだが、人間の持つ愚かさがさらなる危機的状況を招くことになる。

東西冷戦や核兵器の蔓延といった世相を取り込んだ作品になっていてストーリーも面白いし、主演である草刈正雄の名演技も見モノだしなによりハッとするほどの美形でそのかっこよさには惚れ惚れする。
今回紹介しているSF映画の中でも一番におすすめしたい作品でもある。
ぜひ見ていただきたい。


トゥモロー・ワールド

2006年 監督 アルフォンソ・キュアロン

トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD]

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現実世界でも先進国の多くが抱えている問題の一つに出生率の低下がある。
国というのは「領土」「主権」「国民」という3要素によって成り立っているわけだが、もしこのまま出生率が下がっていったらいつの日か国民の数は0になる。
もしそうなってしまったら本当に国は滅びてしまうので移民などを受け入れることになるのだと思うが、この作品だと人類そのものが子供を残すという機能が失われているという絶望的な状況になっている。
地球上で最後に子供が生まれたのが18年前でそれ以降誰ひとりとして妊娠しない。
こうなると人類は希望を失い結果的に人心を含めて荒廃してしまう。
秩序維持のために軍事力さえ導入しているのだがこのままではいずれにせよ人類の滅亡は避けられない。
ところがそこに奇跡的に妊娠した若い女性が現れる。
人類の希望とも言えるその女性とお腹の子を安全に約束の場所まで送り届けなければならないのだが困難が待ち受ける。


ザ・ウォーカー

2010年 監督 アルバート・ヒューズ アレン・ヒューズ

ザ・ウォーカー [Blu-ray]

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最終戦争によって文明は崩壊。いわゆる「マッドマックス」的な世界に変容しているのだが、高いモラルを保ったまま淡々と荒廃した世界を歩いている男がいる。
イーライと呼ばれるその男はとても大切なものをある場所に届けることを目的に何年も荒野を歩いている。
一人でそんなことしていたらいろんなトラブルに巻き込まれたりするのだが、イーライの生存能力は凄まじく銃と刀の使い手であるから襲ってくる悪党から己を守ることができる。
この映画はネタバレしてしまうと面白さが半減してしまうので説明はこれくらいで。
ちなみに「Falloutシリーズ」という有名なRPGゲームがあるが、それを映画化するときっとこんな感じの作品になる。


人狼 JIN-ROH

2000年 監督 沖浦啓之

人狼 JIN-ROH [Blu-ray]

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原作は押井守。
厳密に言うと近未来ではなくアナザーワールドの日本という設定。
第二次世界大戦はドイツが勝利したという設定なので出てくる武器がドイツ製。
童話「赤ずきんちゃん」がモチーフになっていて、主人公の伏が狼。もう一人の主人公である圭が赤ずきんという役回りになっている。
学生運動に端を発したデモは徐々に凶悪化し過激化していったために、通常の警察力ではもはや首都の治安を維持することが出来ないという判断がなされ首都圏治安警察機構、通称「首都警」が組織された。
その中でも対テロ用に整備されたのが伏が所属する通称「特機隊」である。
騙し騙されという諜報戦が繰り広げられるなか、伏と圭の報われない悲しい恋。
あまり有名な映画ではないけれどとてもよく出来た作品なのでぜひ見ていただきたい。


クローバーフィールド/HAKAISHA

2008年 監督 マット・リーヴス

クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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いわゆるモキュメンタリーと言われる手法で主人公が逃げながら撮影していたムービーカメラを事後発見し、それを観客が見ているという設定になっている。終始視点が手持ちカメラというのは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と同じパターン。
とてもスリリングで終始飽きさせない作りにはなっているのだが、素人が手持ちカメラで撮影しているという設定のため常に画面が揺れているので人によっては「画面酔い」が起こるかもしれない。その点は注意が必要になる。


28日後...

2003年 監督 ダニー・ボイル

28日後... [Blu-ray]

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人間を凶暴化させるウィルスが蔓延する。
いわゆるゾンビものなのだが、厳密に言うとゾンビではない。ゾンビは死んだ人間が再び生き返るものだが今作は違う。
あくまでも生きている人間が感染して凶暴化しているのでゾンビではない。とは言いつつもいわゆるゾンビ映画のお約束みたいなものをしっかり踏襲しているから面白い。
ゾンビ映画の大家であるジョージ・A・ロメロが描いたゾンビはのろのろと動くのだが、この「28日後..」に登場する感染者は全速力で走るのだ。
ただでさえゾンビは怖いのに、ものすごい速さで走ってくるだけでその怖さは数倍に膨れ上がる。


最後に

SF映画は新旧含めて名作揃いなので本当はもっと紹介したい作品もたくさんあったのだが、これ以上書くとキリがないしあまりに多すぎるのでとりあえず25本で終了とさせていただきました。