ネットの海の渚にて

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突然Wi-Fi(無線LAN)が繋がりにくくなった場合は電波の干渉を疑ったほうがいい

こちらを読んだ。
moneyreport.hatenablog.com
1Fが美容室で2Fが自宅。
Wi-Fiの親機は2Fに設置していて、今までは使えていたのにある時期を境に1Fの店舗でWi-Fiが切れやすくなったとのこと。
そこでマネーさんは、Wi-Fi機器が設置されていた棚の上ではなく、床の上に直接置くということで少しでも1Fに近づけるという対処をしたらしい。


上記のケースを一般化すると、今までは普通にどの部屋でも使えていたのに、ある日を境に無線LANの親機から離れた場所だと途切れることが多くなったというケース。

こういう問題のときに何から疑うかというと、普通に使えていた頃と何か変化があったのか?という点が重要になる。

例えばWi-Fi機器の設置場所を移動したとか、部屋の模様替えをしたとかであれば、おそらくそれが起因となって電波の通りに変化が生じたという推理がなりたつ。
この場合なら、マネーさんがやったWi-Fi親機を繋がりにくくなった1Fに少しでも近づけるというのは正しい。

しかし、そういった模様替えなどの変化が無いのに繋がりにくくなったというのであれば、その要因は「外から」という可能性が高い。

Wi-Fi機器の場所を変えたわけでも、模様替えをしたわけでもないのに、ある時期を境に電波環境が悪化したとするなら、やはり家の中での要因ではなくて家の外、つまり「外部の何か」が変わったという推測が成り立つ。

この場合、一番可能性が高いのは、近所のどこかで新たにWi-Fi機器が設置されたというケースだ。
Wi-Fi機器には使えるチャンネルというのがある。

あまり専門的な解説を始めると長くなるし難しくなるので簡単に端折ってしまうが、2.4GHz帯で使えるチャンネルは1~14までしかない。

例えば自宅のWi-Fi機器が5chを使っていたのだが、ある日隣の家も新しくWi-Fi機器を使い始めて、それがたまたま同じ5chだった場合、お互いに電波の干渉が起こる。(細かく言うと隣り合うchでも干渉が発生する)

最近のWi-Fi機器であれば電波状況を勘案して比較的空いているチャンネルを使うように設定してくれるのだが、必ずしもそれが万能ではないのでこういったアプリで実際に確認して空いているチャンネルに手動で変更するという方法がある。

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自分の家のWi-Fi機器が混雑しているチャンネルを使っていたせいで本来なら充分届く範囲にも関わらず、電波が途切れ途切れになってしまっていたというケースは案外多い。
特にマンションなどの集合住宅であればなおのことだ。
数年前と比べてみても近所で拾えるWi-Fiの電波はものすごく増えた。
突然Wi-Fiが切れやすくなったときはチャンネルの干渉を疑ったほうが良い。





もう一つの可能性は、2.4GHz帯を発生させるような電子機器が新たに設置されていないか?ということだ。
1番有名なのは電子レンジになる。
電子レンジが使うマイクロウェーブは2.4GHz~2.5GHzなので使用中はどうしてもノイズが発生して、場合によってはWi-Fiが切断されてしまう。
Wi-Fi親機が電子レンジのすぐ近くなどに設置されている場合などはこれが顕著になるので、LANケーブルを延長してでも親機の場所を移動した方がよい。

マネーさんのケースだと、美容室ということなのでそこで使われている様々な電化製品が原因になっている可能性がある。
例えばドライヤーだったり、電気蒸し器だったり、もしかしたら電動で動くあの椅子が原因かもしれない。
電化製品は大なり小なり電磁波を出すので、急に繋がりにくくなった時期に新たに導入したような電化製品が無いか確認したほうが良い。

急に電波が繋がりにくくなったということは何か原因があるはずなのでそれを見つけるには一つずつ潰していく必要がある。
ただ、これも限界があるし、例えば原因になった機器が判明したとしてもそれを今後も使い続けなければならないケースもあるだろうと思う。
そういった場合には単純にWi-Fiの電波を補強するという方法を取ったほうが良いと思う。

Wi-Fi中継器というものがあるのでこれを追加で1Fに設置することでおそらく快適に使えるようになる可能性が高いのでおすすめしたい。