はてなのご利用は計画的に
40歳をついに越えてしまって、この後の人生に素晴らしい出来事なんかおこりっこないと思っている。
素晴らしい出来事のなかには胸躍るような美女とのランデブーなんかも当然含まれている。
そんな奇跡はおっさんのもとには訪れたりしないのだ。
友達のほとんどは既に結婚して子供もいて、いっちょまえにお父さんぶっている。
昔はお前らあんなことやこんなことやってたくせに良きパパを演じていやがる。
お前らの奥さんに片っ端から昔のオイタをチクったっていいんやぞ。はぁはぁ。
リア充かそうでないかと問われたら、俺はゴリゴリの非リアであって、だからこそ満たされない思いを抱えているから、はてなという悪鬼羅刹が集う地獄道に身を晒しているわけだ。
承認欲求という言葉をよく聞くけれど、ようはブログを書いたら面白かったですよって褒めてもらいたいわけだ。
なぜなら実生活において褒めてもらうようなケースはほぼ無い。
自分を必要とされていると感じられるような人は、わざわざモヒカンに手斧を持った変態紳士が跳梁跋扈するはてなに立ち入る必要なんかない。
だからそういった満ち足りている人は決してはてなに近づかないほうがいい。
面白半分に近づくとミイラ取りがミイラになってしまうどころか、更におそろしいのは知らぬ間にモヒカンになってしまうことがあるからだ。
一度モヒカンになってしまうともう、はてな断ちは不可能になる。
はてなを覗くとき、はてなもまたこちらを覗いているのだ
モヒカンの変態紳士たちは、なぜかしら生粋の「ドS」が多いらしく、右も左もわからない新人ブロガーがやって来ようものなら、失言するのを手ぐすね引いて待ち構えている。
「悪い子はいねがー。承認欲求お化けはいねがー。犯罪自慢するバカはいねがー。ナチュラルボーン釣り師はいねがー」と日々はてなのパトロールを欠かさない。
そうやって対象物を見つけたらワラワラと湧いて出てきて、手斧でグサグサとドSプレイをおっぱじめることになる。
ことが過ぎた後は血みどろになった初心者ブロガーの死体がごろりと転がる以外は、ぺんぺん草一本生えていない。
こういう世界であるにも関わらず毎日毎日新しいブロガーがここにはやってくる。
そして一月二月の間に集団ドSプレイに強制参加させられてはてなを去っていく。
こんな修羅の世界を耐えぬいた一部の「訓練されたブロガー」は本人の自覚がないまま髪型がモヒカンに変わり、両手に持っていたはずの人間性は手斧に持ち替えている。
承認欲求をリアル世界で満たされている人は、決して踏み入れてはならない場所はてな。
今日もまた新しいはてなーが入村し、その傍らで死んだはてなーの骸が村外れに積み上げられていく。
おいでませ はてな村。