ネットの海の渚にて

私の好きなものを紹介したり日々のあれやこれやを書いたりします

ネット人格とその呪いについて

今話題になっているしっきーのこのブログを読んだ。
blog.skky.jp
彼の書いたものを読んで刺激を受けたので、自分自身のネット人格についてちょっと考えてみようと思った。


2013年の11月にこのブログを立ち上げたのでもう満4年が過ぎて5年目に突入したわけだ。
4年が過ぎたのに全記事数は499個しか無い。
最初のころは毎日更新とか息巻いていたが、結局それも3ヶ月位で連続更新は途絶えその後は2日に一回くらいのペースで記事を書いていたがそのペースもドンドンと下がってくる。
直近の10月にいたっては一本も書いていない。

これは何が原因かというとブログを書くモチベーションが無くなったというよりも、自分が作りあげたネット人格によって自らの首を絞め、何かを書きたくても書けなくなるというスパイラルに落ち込んでいるからだ。

はてなのアカウントを使ってブログを書くだけではなく、ブックマーカーとしてもコメントを残しているし、Twitterも同じペルソナで運用している。
そういった活動の中で誰かの不備を突っ込んだり、炎上事案に対して物申したり、事件や事故が起こればそれに対して意見を述べたりしてきた。
そういった過去の自分の発言が自分自身を締め付けることになる。



私は過去の発言との整合性がとれない人間が嫌いである。
都合の良い時に時勢に合わせて適当な意見を述べ、また別のタイミングではまったく逆行するような意見を平気で表明するような浅はかで場当たり的な人間を唾棄する対象として見ている。

だからこそ、自分の発言は過去の自分に矛盾していないだろうかという恐怖が常にある。
他人を批判したナイフが自分に向かうのはとても恐ろしいことだからだ。
ネット上で自由に批判や批評を繰り返した結果、自分の考えや思いを表明するのがどんどん怖くなってきた。
数年に渡って何かや誰かを批判してきたそれは、いつの間にか自分を縛る呪いに変わっていたということだ。

私は自分自身にかけてしまった呪いによって、ブログを始めた頃のような自由な執筆が出来なくなっている。