ネットの海の渚にて

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土鍋で簡単に海南鶏飯を作るレシピ【カオマンガイ・シンガポールチキンライス】炊飯器でもOK

(注:当記事は土鍋を使ったレシピとして紹介していますが、炊飯器を使用しても材料や工程も同じレシピで作れます)
カオマンガイとかシンガポールチキンライスとかいう名前だと、おしゃれなオープンカフェで優雅にランチみたいなイメージが似合うが、海南鶏飯と書くと急激に堅苦しくなって四字熟語感が凄い。

この3種のメニューは厳密に言うと細かな違いがあるらしい。
だがしかし今回は男らしく「海南鶏飯」ということで名称を統一させていただく。

海南鶏飯のレシピ(1人分)

用意するもの


土鍋
これは私がもう10年以上使っている土鍋で直径が外寸で20㎝弱しか無い。
いわゆる「6号サイズ」と呼ばれる1人用の土鍋だ。

まさにこんなやつ↓

萬古焼 銀峯 土鍋 (深鍋) 6号 1人用 花三島 21061

萬古焼 銀峯 土鍋 (深鍋) 6号 1人用 花三島 21061


今回のレシピは基本的にご飯1合を使った1人前の分量なので、2人前とか3人前を作りたい場合はそれなりに大きな土鍋でやらないと溢れるのでご注意いただきたい。

以下の様な8号サイズであれば2~3人分は一気に作れると思う。

深型土鍋 8号 (約24cm) ニューさくら 3-4人用 78717

深型土鍋 8号 (約24cm) ニューさくら 3-4人用 78717

複数人分を作りたい場合は、材料を人数分で2倍、3倍としてもらえば問題ない。


材料(1人分)


鶏肉(ムネかモモ)今回はムネ肉1枚 200~300グラム
生姜 すりおろし 小さじ1
にんにく すりおろし 小さじ1
鶏ガラスープ 小さじ1
 大さじ1
 1合


米の下準備


米1合を研いだあと、水180ccと一緒に土鍋に入れる。
水の量は炊きあがった時の柔らかさに直結するので好みで増減しても構わない。
180ccは結構固めに仕上がるので+10~20cc程度追加するのも良いかもしれない。

この状態で20分~30分放置して、米に水分を吸わせる。

鶏肉の下準備


今回はムネ肉を使った。
本来はもも肉で作るものなのだが、前回作った時に案外油っこくなって中年の胃にはきつかった。
なのでそれからムネ肉で作るようにしている。
もも肉のほうがジューシーに仕上がるのでそちらのほうが正しいのだと思うが、ムネ肉のさっぱりとした味もまた美味しい。
これは完全にお好みなので全く同じレシピで肉の種類だけ入れ替えてもらえば問題ない。

私の場合、ムネ肉を扱う際は鶏皮はとってしまう。これもお好みで構わない。
フォークでまんべんなくプスプスと両面突き刺して味が染み込みやすいように穴を開ける。



片面ずつ塩と砂糖を小さじ半分ふりかけて手でこすり付けなじませる。
画像の砂糖は三温糖を使っているため若干茶色いが普通の砂糖で構わない。




ムネ肉の両面に砂糖と塩をなじませたら、適当なビニール袋などに入れ、そこに酒を大さじ1杯いれてモミモミする。
この状態で最低でも5分は放置する。(できたら10分以上が好ましい)


土鍋に材料を投入


ショウガとニンニクをすりおろす。
チューブのもので良いけれどできたら実際に調理の直前にすりおろして欲しい。
味も香りも段違いだ。
ただ、手間なのでチューブでもいい。
(チューブの場合はニンニクしょうがそれぞれ3㎝くらい)




30分水を吸わせた米にすりおろしたニンニクとショウガを投入。
さらに鶏ガラスープ(中華スープでも可)を小さじ1入れる。




上の調味料をよく混ぜる。




ビニールに入れてあった鶏肉を取り出しそのまま土鍋に投入。
漬け汁は使わない。





土鍋で炊飯


材料をすべて入れた土鍋をガスコンロにかけて蓋の穴から水蒸気が吹き出すまで中火~中強火で沸騰させる。
だいたい4~5分くらいで沸騰して蓋の穴から蒸気が勢い良く吹き出すので、そうしたら鍋底に火の頭が触るくらいの弱火にする。

この弱火のまま10分。

10分経ったら火を消してそのまま10分蒸らす。

もちろんわかっているとは思うが炊飯の工程のなかで土鍋のフタは常に閉めっぱなしだ。
中が見えないので初めての時は心配になると思うが、上記の時間さえ守ってくれれば問題ない。
開けたい誘惑に負けず、じっと我慢しよう。




炊けた。
肉は取り出す。
ご飯は上下をひっくり返し、しゃもじで切るようにして全体を混ぜる。
底の部分にはおこげもできていると思う。



肉を食べやすい大きさに切る。(熱いので注意)



お皿に盛ってはい完成!

タレのレシピ

肉の部分はかなり薄味になっているので、生姜醤油をちょろっとかけるのも手軽でよいが、もうちょっと本格的に食べたい場合は以下のレシピで別途作る。

チリソース(もしくはスイートチリソース) 小さじ2
オイスターソース 小さじ1
みりん 小さじ1

上記の材料をよく混ぜて盛りつけた後の肉にかける。
チリソースは銘柄によって辛さが違うので、スイートチリソースを使ったほうが万人向けかもしれない。


まとめ

鶏肉から出ただしと生姜とニンニクを吸い込んだご飯はふっくらと炊けていて、パサパサになりやすいムネ肉も蒸し調理に近いのでしっとりと仕上がる。
手順も楽だし、食材も安い。
なのにごちそう感がある。
こういったマイナー気味の料理を覚えておくと誰かに食べさせるときに自慢できるのでおすすめだ。


今回は土鍋で海南鶏飯を作ったわけだが、当然何も入れない普通の白米も土鍋で炊ける。

米1合に対して水は200cc
30分水に浸す。
中火~中強火で一気に沸騰させる。
沸騰したら弱火で10分。
火を消して10分蒸らす。

この工程で炊飯できる。


電気炊飯器よりもおいしく炊けるので最近はこんなスケジュールで炊飯している。

1.風呂に入る前に洗米して水に浸ける。
2.風呂から上がるのにだいたい30分かかるので出てきた時にはちょうど浸しが終わっている。
3.土鍋を火にかけてその横で飯に合うおかずを作る。
4.おかずができた頃にお米も炊けているので具合が良い。
5.わしわし食う。
6.全部食べ終わったら皿を洗ってパンツを履く。

コンロが2口以上無いと同時進行は出来ないけれど慣れてしまえば土鍋炊飯は楽ちんだ。
そしてなにより飯が美味い。

ぜひともチャレンジしていただきたい。

土鍋シリーズ
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