ネットの海の渚にて

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関ジャニの仕分け∞のカラオケ得点対決を見て感じた違和感

http://www.flickr.com/photos/42915120@N00/4784059850
photo by willandbeyond
関ジャニの仕分け∞という番組をながら見していた。
そのコーナーの中でカラオケ対決というのがある。
カラオケにある採点機能を使って対決する企画で特段珍しいものではない。

この日は元SHOW-YAの寺田恵子と相川七瀬が自分の持ち歌で小学生と対決する内容だ。
結果から言うと本家である二人が小学生に負けた。



さてこの企画。どうしても違和感がある。
それは採点方式だ。
本人が持ち歌を歌っているのに100点がでない。
カラオケの採点は歌のリズムやテンポ。音程や強弱、ビブラートなどの複合的な観点から採点している。
機械が決められたプログラムの中で採点しているから攻略法のようなものが存在する。

精密採点DX攻略法 ‐カラオケ LIVE DAM(ライブダム)
高得点を目指せ!カラオケ採点の攻略・裏技・コツまとめ - NAVER まとめ



歌の上手さではなく、いかに機械採点に最適化しているか

必ずしもすべての人がそうだとは言わないが、カラオケの楽しみのひとつはどれだけオリジナルに近づけるかという部分もあると思う。
好きな歌手の歌をカラオケで歌うわけだから、どうしたってコピーに近くなってくる。
もちろんプロのものまね芸人ではないから、声色までは真似られないものの、その歌手のクセなんかは忠実に再現したくなる。

こういう楽しみ方をしている人は多いのではないか?
もちろん好き勝手に歌ったっていいのだが、カラオケが上手いと言われるひとは、音程が外れないとかテンポを間違わないというのは当然の上で、オリジナルを彷彿とさせる何かを持っている人に捧げられる言葉なのだと思っている。

この考え方が根底にあるから、今日見た番組のような企画に違和感を覚える。
「オリジナルが100点に決まってんだろ」という気持ちが頭をもたげて番組を見ていても終始モヤモヤしていた。
小学生が巧みにカラオケマシーンの採点ポイントをクリアしていくなか、本家の方はその歌い方のクセが逆に減点対象になったりする。

カラオケマシーンの採点の構造を解析して最適化するのが高得点への近道なのだろうけど、それでは本来の歌が持つ間だったり味だったりスウィングが減点対象になりかねないのはやっぱり納得出来ない。

ようはこの番組の企画が「歌うま」ではなくて「機械採点の最適化」を競うものだとするなら納得できるのだが、番組の説明を読むと「歌うま小学生がプロ歌手に挑戦」となっているわけでやっぱりモヤモヤする。