免許のコピーを拒否するのは自由だけどそれを理由に店側が契約を断ったっていいはずだよねっていう話
この記事を読んだ。
申し訳ないがどうもしっくりこない。
俺はこのブログで何度も書いてきたが家電量販店で10年ほどの勤務経験がある。
その間に数限りなく免許証等の身分証明書をコピーしてきた側の人間だ。
当時は今ほど個人情報の取扱にうるさくはなかったにしろ、免許証のコピーは当然ながら悪用できるわけだから厳重に管理されていた。
一枚ずつファイリングされ、他の重要書類と同じ金庫に保管されていた。
その金庫は店長と、金庫を管理する担当二人が揃わないと、物理的に開け閉めできないようになっていた。(2種類の鍵をそれぞれが持っている。予備の鍵は社長が保管していた)
それ以外にも開け閉めや、書類の出し入れも管理帳にその度記入していた。
すくなくても俺の知っている範囲ではこうやってかなり厳重に管理されていた。
携帯電話の契約の際に当たり前のように免許証のコピーをもらっていた。
数えきれないくらいの契約をしたが一度足りともコピーを拒否するなんて言われたことがない。
もしそんなことを言われたのなら契約はその時点でご破産になっていたと思う。
店頭での契約は両者の信用の元で行われるのであって、どちらか一方が相手に対して強烈な不信感を持っているのなら何も商取引を続ける必要はない。
客と店側は常に対等な立場である。
客が免許のコピーを拒否したくなるほど不信感を抱かれているならば、今後の付き合いも含めてその客と取引を行うことにメリットは無い。むしろデメリットのほうが多いと考えられるので止めたほうがいい。
店側にだって客を選ぶ権利は当然ながらある。
話を戻すが店側を信用できずに免許のコピーを拒否するのは個人の自由だから構わない。
そのかわりそれを拒否した以上、店側がそれ以上契約を続けられないと言い出したとしても仕方がないとあきらめて欲しい。
店側にも様々な事情があって免許のコピーを欲しているわけで、それを拒否することで現場担当を困らせると言うのは、あまり褒められた行為とは思えない。
免許のコピーが無くても契約ができるはずである、と法的根拠を店頭で並べ立てて現場レベルの従業員を困らせて何が解決するのかよくわからない。
コピーを取る側にいた人間として言わせてもらうと、こういうことを言い出す客は「面倒な客」としてマークされる。
一回こっきりの取引で終了するような買い物なら構わないだろうが、アフターを含めて今後も引き続き付き合いが続くような場合は「面倒な客」というレッテルを貼られる行為は謹んだほうがいいと思う。
このあたりは考え方がいろいろあるから押し付けたりはしませんけどね。
店側とお客が良い関係のほうがいろいろメリットがあるのは当然です。
なんのかんの言ったって最後は人間同士ですからね。
客側の都合だけを押し付けたらどうなるかっていうのは想像したほうがいいっていう話です。