昔なつかしの定食屋っていうのは心が落ち着く。
最近は小洒落た雰囲気のお店ばかりになってしまって、逆に落ち着かない現象に苛まれている。
女子大生が「わぁ素敵」とか言っちゃうようなお店だと、おじさんは居づらい空間だったりするのだ。
外回りの仕事だと色んなところでお昼を食べたりするから、引き出しは広がっていくんだけれど、個人が昔からやっているような洋食屋さんというのは日に日に減ってしまって絶滅危惧種に指定されそうな勢いだ。
そんななか先日見つけたのがこちらのお店。
キッチンエイト
ご高齢のご夫婦二人で切り盛りしてらっしゃるお店だからホームページなんかあるわきゃない。
地元に根付いてうん十年。見よこの店構え。
最高ですな。
こういう昭和の香りプンプンのお店はもう珍しくなってしまった。
だからこのお店を見つけた時は嬉しくて小躍りしちゃったくらいだ。
店内の雰囲気も素晴らしい。
平成に入って26年も経つがここは未だに昭和の空気のままで止まっている。
メニューを見ると店の名前を冠したエイト定食なるものに目が止まった。
それが果たしてどういったものなのか詳しくは書かれていないけれど、店の名前が付いているのだからまさに看板メニューなんだろうとそれを注文した。
待っている間は店内の懐かしさに浸っていた。
運ばれてきたのはコロッケ、アジフライ、エビフライ、串かつ、目玉焼き。
付け合せはお味噌汁ときゅうりのお漬物とたくわん。
これで税込み700円なんだから安い。
どれもこれも懐かしい味がした。
今流行の味だったり最先端の味とは程遠い。
昭和の時代、子供の頃に連れて行ってもらった街の洋食屋。
そんな味がした。
キッチンエイト
静岡県 静岡市葵区 千代田 6-30-33