ネットの海の渚にて

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BS・110度CSアンテナの取り付け工事のやり方とコツ

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しばらく前からBSアンテナが不調になって、受信できる時とできない時が半々くらいになった。
BSの番組というのはあんまり見る機会が無かったので、それほど不自由していなかったのだけれど、だんだんと症状が悪化して最近は9割がた写らなくなってしまっていた。

こういう症状の場合は、アンテナの固定が緩んでいて、風などの外的要因で簡単に向きが変わってしまうという状態になっていることが多い。
衛星放送のアンテナはピンポイントの調整が必要になるから、ほんの少しそれこそ数センチのズレが発生すると全く受信できないということになる。
なので写ったり写らなかったりするのは大抵の場合はグラグラになっている。

ところが私の場合はそうではない。
BSアンテナはガッチガチに固定されているし、ステーそのものもまったく緩みなどは発生していない。

そうなるとコンバーターの故障(接触不良)か、配線されているアンテナ線の何処かが切断スレスレの状態になっている可能性が考えられる。
ただ今回の私のケースだと一番怪しいのはBSアンテナそのものだ。
なにせ取り付けしてから15~6年は経っている。もういつ壊れても文句は言えないほどに長持ちしてくれたわけなので、他の可能性を探るよりアンテナそのものを交換してしまおうと考えた。

結果から言うとこれが正解であった。





BSCSアンテナの取り付けのコツ

衛星放送のアンテナの調整はピンポイントなので初めて取り付けをやる際は意外と手こずったりする。
なので出来る限り失敗しないコツを解説したい。

アンテナ取り付けに必要な道具

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どの程度の工具が必要になるのかはアンテナや取付金具によって変わってくるので参考程度にしてもらいたいが、今回は上記の道具で問題なかった。
小さめのモンキーレンチとプラスドライバー。
プラスドライバーだけでもできないことはないが、最後にガチガチに固定する際にドライバーだけだと締め込みトルクが不足すると思うのでモンキーレンチがあると安心だ。

仰角を指定の数字に合わせる

取付金具にセットする前に仰角を指定の角度に合わせてしまう。
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この画像のように住んでいる地域によって仰角が決められているから、まず一番最初にこの角度に合わせることが肝心である。細かい数字は取説に書いてある。
一番最後に再度微調整をするのでガチガチに締めることはせず、力を入れるとようやく動く程度の仮止めにしておく。


取付金具にアンテナをセットする

仰角を指定の角度にしたら、取付金具にセットするのだが、とりあえずガタガタしない程度に仮止めする。
ゆるゆる過ぎると逆に微調整が効かないので少し力を入れると左右に動く程度の仮止めがやりやすい。

最初に西に向けて、そこから一センチくらいの間隔で左()に向けていく。

BS機器によって違うが、「BSアンテナレベル」を確認するモードがあるのでそれを見ながらゆっくりと左に動かしていく。

アンテナからのレスポンスは数秒遅れるので動かし続けることはせず、一センチごとに止めてレベルを確認したほうがいい。

どれくらい左に動かすのかという目安は、午後二時から三時の太陽の位置(南西)が目安となる。


電波を受信すると数字が上がるのでさらに小刻みに動かしていく。
おそらくどこかがピークでそれより左にいくと下がっていくというポイントが見つかると思うので、一番数字が大きい場所を見つけて固定する。
これ以降左右には動かさないので仮止めをやめてガチガチに固定する。



再度、仰角を微調整する

一番最初に決めた仰角を最後に微調整する。
取り付け金具がきちっと水平に取り付けられていれば、仰角の再調整は必要ない場合が多いが、一応余力があるならやったほうがいい。
なにせここできちっと調整しておけば、今後10年くらいはノータッチでOKなので多少面倒でもやったほうがいいと思う。

仰角も決まればガチっと固定して終了となる。


DXアンテナ 45cm形BS・110度CSアンテナ BC45A

今回私が購入したのはこちらのアンテナだが、注意点がある。

商品ページを読んでもらうとわかるが、この商品には取付金具もアンテナ線も付属していない。

付属しているのは以下のものだけだ。
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防水キャップとF型接線。それとインシュロック。

これはすでに今あるアンテナの付け替えという需要に即した商品であるから、ゼロから取りつける場合は、金具とアンテナ線がセットになっている商品が良い。


例えば以下の様な商品であればベランダの手すりに取り付けるための部材が全部揃っている。