はてなブログをはじめて本当に良かったなぁと思った話
ボクの書く文章を好きだと言ってくれる人がいる。
ブログをやっていてこんなに嬉しいことは無い。
ネットの片隅で足りない頭を振り絞って毎日どうにかこうにかブログを書いている。
もちろん当初は一日に訪問者数は1桁だったしなんの反応も無かった。
けれどツイッターなどで「面白かった」「また読みたい」などと言ってもらえたのは正直涙が出るほど嬉しかった。
このブログは読者の方々には申し訳ないが特に有意義な内容は載っていない。
IT関連の専門知識やライフハックなどの為になるような内容は一切ない。
おっさんが日々思うことや過去の出来事をただ綴っているだけだ。
そんなブログに読者の方がいる。
本当に嬉しい。
もともと文章を書くのが好きだった。
自分で小説らしきものを書いたこともあるが誰に見せるわけでもなかったし、もちろんどこかに応募する気もなかった。
それでもぼちぼち書いていた小説の第一部がほぼ完成したとき、無性に誰かの批評が聞きたくなった。
自信作だった。
その作品は練りに練ったストーリーで四部作の予定のプロットは既に完成していた。
その第一部が完成したので勇気を出して友人に読んでもらった。
A4用紙にびっしりとおそらく200枚はあったと思う。
友人は読書家でボクよりも本を読んでいる。
批評してもらうにはうってつけだと思った。
不評だった。
もちろん彼は友人で気の良い奴だから厳しい物言いはしなかった。
けれど反応を見てすぐに理解した。
2ヶ月かけて書き上げた作品はゴミだった。
その時のデータはゴミ箱に入れて完全に消去した、
自分ではかなり面白いと思う作品だったからその時の落ち込みようは半端じゃなかった。自分が読んで良いと感じたものは当然良い作品だと思っていたから読者としての「目」も否定されたことになる。
そのときのトラウマが強すぎてボクは書くことを止めた。
それより前に書き上げてあった短編の数々も全て消した。
自分には読ませる文章を書く才能が無いと痛感した瞬間だった。
それから5年以上何も書いていない。
それでも数年経つと懲りないものでまた書きたくなる。人に見せられるレベルに達していなくても書きたかった。面白いブログを見るにつけその気持はますます強くなってついにブログを始めることにした。
最初の記事をアップした時の緊張は今も憶えている。
はたして自分の文章は誰かに認めてもらえるのか?期待と不安でいっぱいだった。
いくつかの記事をアップした後に渾身の力を込めた自信作をアップした。
謎の美少女と色男の話 - ネットの海の渚にて ←これ
そのタイミングでなぜか偶然ズイショ氏(id:zuiji_zuisho)が見つけてくれた。
彼がブクマを付けてくれたおかげで突如訪問者数が増えた。
増えたと言っても100人~200人程度だがそれまで一桁だったことから考えれば脅威でしか無い。
有名ブログなら1分もあれば超えてしまう数字だろうがとてつもなく嬉しかった。
PC画面の前で震えた。
ズイショ氏ははてなブログの有名人の一人だ。
彼のブログはボクがはてなブログの存在を意識していなかったころから何故か知っていた。
ブラウザのブックマークに唯一入っていたはてなブログだった。
なぜ彼のブログに辿り着いたのかは記憶が無いがあの独特の文章スタイルに一発でやられたのは憶えている。
とにかく読みにくい。なのにぐいぐいと引き寄せられて読み込んでしまう。むさぼるように過去記事へと遡った。
素人でこんな文章を書く奴がいるのかと素直に驚いた。
彼はおそらくボクよりもかなり年下だけれど尊敬している。いや憧れていると言ったほうが正しい。ヘタすると恋しちゃってるかもしれない(断じてホモではない)
尊敬しているから調子に乗ってこんな記事を書いた。
ズイショさんの真似をして書いてみた話 - ネットの海の渚にて
ズイショ氏の文体を必死になって真似てみたのだが反応は悪かった。
ようはスベったのだ。
自分ではまあまあ出来たと思っていたが読み返してみるとそうでもない。
「やっちまった」と後悔しているところへズイショ氏本人からツイッターでメンションが飛んできた。
彼には完全に見抜かれていたらしくボクが弱って死にかけていたところをざっくりと介錯していただいた。
その節は本当にありがとうございました。
それとお名前を堂々と出しておきながら思い切りスベってしまいズイショ様まで飛んだ泥が届いてしまったことをここにお詫びします。
スミマセンでした(再犯しないとは言ってない)
ズイショ氏にブクマを付けて頂いて引き上げてもらったことはいくら感謝を重ねても足りないくらいだ。それにしても全くの無名ブログをよく見つけたなあと関心する。
だからボクも初めたばかりのブログは時間の許す限り見に行くことにしている。
おかげさまではてなブログ以外のコンテンツに足を運ぶ余裕がなくなってしまってここ最近のニュース等からは完全に取り残されている始末だ。
文章を書く行為がアウトプットならば現在インプットを怠っているため今に枯れる。
その辺りどうやって折り合いを付けるのかが今後の課題でもある。
ここ最近皆様のおかげでブクマが多く付くようになり当初では考えられない数の人に読んでもらえるようになった。同時に心ないコメントに傷つき心が折れそうにもなることもあるけれど読んでもらえることの嬉しさには敵わない。
今月の3日から初めたこのブログのおかげでいろんな方と知り合えた。
ズイショ氏をはじめ読者として厳しく的確な指摘をしてくださるミーア猫さん(id:meerkat00)、ブクマが突然たくさんついてテンパっていた時に手を差し伸べてくれたゆーすとさん(id:syuraw)。他にもたくさんの方たちと交流が持てた。ブログをやっていなければありえなかったことだ。
今までは読者としての接点しか無かったはてなブログの有名人の方から言及通知が来て狼狽えながら覗いてみると自分のブログの記事が引用されていて感動したこともあった。こういう経験もブログをはじめなければ起こりえなかった。
今まで自分の書く文章に自信が無かったが僅かながら認めてもらえた。
これからも自分の文章を磨きつつ決して驕ること無く精進していきたい。
今回は皆様に御礼が言いたかったのでこの記事を書いた。
読者の皆様、そしてはてなブログの書き手の皆様本当にありがとうございます。
これからもどうかよろしくお願いします。
最期にもう一つ
みんなブログやろうぜ
- 作者: AYURA
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: 大型本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (4件) を見る