俺が小学3年生の時に初代ファミコンが発売された。
それまでゲームは近所の駄菓子屋に併設されたゲームコーナーでやるものだった。
ゲームセンターではなく、あくまでゲームコーナーだ。
おばちゃんがやっている駄菓子屋の横のスペースに半ば強引に日曜大工感あふれるゲームコーナーがあった。
屋根なんかは確かブルーシートだった覚えがある。
そこにはドンキーコングやルート16、ゼビウスなんかの筐体が5~6台置かれていた。
小学校低学年の俺はそのゲームコーナーに入って遊びたかったのだが大抵そこには高学年の連中がたむろしていた。
そんなところに一人でノコノコと入っていけば間違いなくカツアゲされる。
小学校高学年の連中だけならまだしも中学生も混ざっていたりすると質が悪い。
カツアゲされ率は100%だった。
だから学校帰りに猛ダッシュで家に帰り、母親からお小遣いをもらうとすぐさま駄菓子屋に向かった。
高学年の連中が駄菓子屋に集まる前に目当てのゲームをやるためだ。
そんな涙ぐましい努力をしていたのだが比較的裕福な友達の家に遊びに行った時に発売されたばかりのファミコンを初めて目にした衝撃ったらなかった。
続きを読む