ネットの海の渚にて

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新しい言葉についていけないおじさんの愚痴

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photo by Moyan_Brenn

今朝はコウモリ氏とアンビバレント女女さんのバトルに伴って俺のツイッターのTLはその話題で持ちきりだった。

その中で「アッパー系非コミュ」とか「ダウナー系非コミュ」とかそういう言葉が俺のTLにザザザっと流れてきた。
それを読んでもアッパーとかダウナーが何を示している言葉なのか理解できないから、それらのつぶやきの流れが全然理解できなかった。
それなのにTLではそういった言葉が飛び交っていて俺以外はしっかり意思疎通できてるようだった。

しょうがないから自分でググりましたよ。
でもイマイチよくわからん。


そもそもアッパーとかダウナーっていうのは俺の記憶が正しければ、イケナイお薬の効果の出方を説明する隠語だったんじゃなかったでしたっけ?
それが薬物と親和性の高いであろう(偏見)クラブ系ミュージックの形容詞に使われるようになったりして、いわゆる気分や感情が「あがる」「さがる」という意味合いでなんとなく他のジャンルにも使われていったような気がしますけど違いますか?

「この映画はアッパー系だよね」みたいに一般人も僅かながら使うようになったのは理解しているが、冒頭のようにアッパー系非コミュとかダウナー系非コミュとか言われてもまったくイメージが湧かない。

だけど俺以外の人達はそれなりに意味を共有しながら会話しているように見えたので俺だけが取り残されているんでしょうね。つらい。


「非コミュ」という略語に「アッパー系」という新語がくっついて、また新たな意味を付加された言葉が、俺の知らないところできたのだと思うけれど流石にわからなすぎてつらい。
それなりにアンテナは掲げていたつもりだったけれど、どうもそれは錆びついてぶっ壊れていたようだ。つらみ。


こういうのを「ハイコンテクストな会話」というのかもしれないがどうもしっくりこない。
それはハイコンテクストではなくて「内輪ネタ」って言うんじゃないっすか?
最初に内輪の定義をしないとダメなんだろうけど面倒なんで省きます。

内輪と言うのは往々にして「自分たちだけがわかるナニカ」を共有している関係のことだと理解している。
それは極めてマニアックな知識だったり深く踏み込んでいなければ知り得ない裏情報だったりする。
そういったモノを共有することで仲間意識が芽生えて「内輪化」するもんだと思うのだが、それは外から見たら大抵の場合ほとんど価値を持たない情報だったりする。


マニアックな情報になればなるほど一般社会との乖離が進んで、それに興味のない人間が触れても意味すらわからないような情報になっているような世界だ。

その世界にどっぷりと浸かった者同士が繰り広げる会話は、当事者は楽しいだろうけれど外から見たら理解が出来ないやりとりに見える。

こういう状態を「ハイコンテクスト」というのならちょっと違う気がする。

「ハイコンテクスト」という言葉を用いて良いのは一般的に価値がある情報を扱う場合だけだと思うがどうだろうか。
価値があるとはどういうことか?となるので堂々巡りになってしまう話題ではあるのだけれど……。


「我々はハイコンテクストな会話をしているのだ」と思っているのかもしれないが、場合によっては「ただの内輪ノリ」の可能性だって起こりえる。
言葉は進化して新たな意味が付加されたり、あるいは逆に死語となって淘汰されたりするのは理解している。
チョイスした言葉が新語である場合にそれがどれほどの知名度があるのかを蔑ろにして、意味を共有できる仲間とだけやりとりするのは公開の場では相応しくないと思う。

今回テーマにした「アッパー系非コミュ」「ダウナー系非コミュ」という言葉が実はもうとっくに市民権を得ていて、知らないのは俺だけだったとしたら自分の無知をまき散らしているだけの恥ずかしい記事だ。


ねぇ。みんなこの言葉知ってた?


関係ないけど俺はダウニー系おじさんです。