シマノの2019年新発売のリール、SLX MGLを購入したのでまずは開封レビューなど。
このリールは今年のフィッシングショーの時点で話題になっていたもので、低価格帯でありながらMGLスプールが採用されていて高価格機種を喰ってしまうようなコスパモンスターとして話題になったリールだ。
その前評判の高さが期待値を上げてしまうわけだが実際に触ってみた感想を書いていきたい。
実機画像
普段は17スコーピオンDCを使っているがそれに比べても一回り小さく感じる。
ボディ全体が手の中に収まる形でパーミングできるので長時間のリーリングも負担は軽いだろうと予想できる。
実機レビュー
ます触ったときの第一印象として剛性感が高くカッチリしているということ。これはHGNボディというのが大きいと思うが、低価格リールにありがちなプラスチッキーな印象は全く無い。つや消しのブラックボディは落ち着いた印象を受けるしこれが実売15000~16000円の機種とは思えない仕上がりになっている。
巻き心地は至って普通。
実売価格から考えると必要十分な滑らかさはあるし、安物リールのようなコリコリといったギア感が伝わってくるようなことはもちろんない。
むしろこの価格帯のリールにしては非常に頑張っていると評価してもいい。
アンタレスやコンクエストのようなシルキーさを売りにする高級機と比べればチープさはあるが、実釣でそこまで差が出るかというとおそらくそんなことはない。
シマノの高級機が誇るリーリングのシルキーさは、言ってみれば既にオーバースペックなところがあって実釣においてそれがアドバンテージになるほどか?と問われると疑問に思うところはある。
正直に言えばSLX MGLの巻き感で困ることは無いと断言してもいい。
これ以上の領域は最早趣味の世界である。
しかし、ドラグの滑り出しはやや不満。私が普段使っている17スコーピオンDCと比べても明らかに滑り出しが悪い。もう少し滑らかなドラグを採用して欲しかったが、おそらくこういうところにコストダウンの影響が出ているのだろうと思う。
それとハンドルノブにベアリングが入っていない。これについては簡単にベアリングに交換できるので後日別の記事にて紹介したい。
2019/06/06ハンドルノブにベアリングを追加する記事書きました。
dobonkai.hatenablog.com
箱出しの時点での不満はもう一つある。
この画像だと分かりづらいかもしれないが、グリスが各所にべったりついている。
組立時にかなり多めに添付しているせいだと思うが、あちこちからはみ出ているし余剰のグリスがブレーキブロックにまで付着していた。
これは工場での組立時の個体差によるものだと思うがシマノは昔からグリスを塗り過ぎなイメージが有る。
まあこれは余計なグリスをティッシュなどで拭き取ってやればいいだけなのでいいけれど。
総評
SLX MGLの最大の特徴は32mm径のMGLスプールが採用されているということだろうと思う。
ある程度重たいルアーから軽いものまで投げることができるので多くのリールにそのサイズが採用されているわけだ。
逆に37mmスプールなどはロングキャストを得意とするリール、例えばアンタレスなどに採用されている。確かにスプール径が大きくなればそれだけ遠くに飛ばすことが可能になるのだがその反面、軽いルアーを飛ばすことが難しくなる。さらにスプール径を大きくすればするほどピーキーな面が出てくるのでキャストに高度なサミング技術が必要になってくる。
SLX MGLに採用されたのは32mm径のMGLスプールだ。
この径を採用したということはフィネス寄りにセッティングされたリールだというのがわかる。
軽いルアー、例えば7g以下のシャッドやワームのノーシンカーなどをキャストするときに34mmスプールより簡単にトラブルレスで投げられるはずである。しかもスプールはMGLスプールで重量はわずか13g。これだけ軽量化されたスプールであればキャスト時の立ち上がりも良くなるのでロングキャストも可能だろうと推測できる。
これらは実釣で試してみないとわからないところであるがそういった味付のリールということを期待して購入したわけだ。
さて、この続きは実釣編で。

シマノ(SHIMANO) リール 19 SLX MGL 70HG 右
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