ネットの海の渚にて

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トヨタ純正カーナビのパスワードロック【ERC】を無料で解除する方法の解説

先日、古くなって上がりかけていたバッテリーを自分で交換した。
そうしたらTOYOTA純正のカーナビがこういう画面になり使えなくなってしまった。
いわゆる「パスワードロック」がかけられた状態ということになる。
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これはカーナビの盗難防止装置の一種で通電が切れた場合、つまりカーナビが一瞬でも取り外された状態になると再度電源につないでもこのようなロック状態になる。
画面を見てもらえばわかるがパスワード入力画面になっているので素直に求められているパスワードを入力すればいいのだが、私の車は中古で購入したものなので前オーナーが設定したこの「誕生日」というパスワードの答えがわからない。
このままではいつまでたってもカーナビが使えない。
これを使えるようにするのに一番かんたんで確実な方法はトヨタのディーラーに車を持ち込むことだ。
工賃として2~3千円取られるらしいがこのパスワードロック状態を解除してくれる。
これ以外にもスマホのアプリでERC解除をうたうものがあるがそれらは解除してもらうのにアプリ内で課金が必要になるらしい。

実はこれを自力でしかも無料で解除する方法がある。
今回はそれを解説したい。


ただし必要なものがある。それはパソコンだ。詳しくは後述するがある種のアプリを使う必要があるのでパソコンが必要になる。このアプリはMacには非対応なのでWindowsパソコンが必須になる。残念ながらスマートホンでは代用できない。

カーナビをサービスマンモード(隠しモード)に切り替える

16桁のERCコードを入手するためにカーナビのいわゆる「隠しモード」というところに入らないといけない。
やりかたは機種によって違うので自分の使っている(カーナビ機種名+サービスマンモード)で検索するとたいてい出てくる。

ここでは私の使っているNHZA-W61Gで解説する。

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左上のGinfoボタンを押しながらポジションライト(スモールライト)を素早く4~5回オンオフする。
この操作で以下の画面のようなサービスマンモードに入ることができる。


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サービス情報をタッチする


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次ページをタッチする


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セキュリティ解除コード入力をタッチする


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これで16桁のセキュリティコードが表示される。
この16桁のコードを8桁に変換しなければいけない。この作業にパソコンが必要になるということだ。

パスワードロック解除アプリをダウンロードする

このアプリが配布されているのはこちらのサイト。
Разблокировка магнитол Toyota
ダウンロードする前に注意していただきたいことがある。
上記のサイトはおそらくロシアのサイトでぶっちゃけ怪しい。
パソコンにある程度精通している人ならこういう怪しげなサイトで配布されているアプリを自分のパソコンに入れるというのは相応に危ないことであることを理解されていると思う。
私も正直に言うとこの出どころが怪しげなアプリを入れたくはなかったのだが、これ以外にパスワードを解除できる方法がみつけられなかったので仕方なく入れた。
このアプリを入れることは完全に自己責任である。
くれぐれも仕事で扱っている重要な機密や個人情報が満載されたパソコンにインストールして万が一それが流出したりしても困るのでそういう人はこんなアプリを使わずに、素直にディーラーに持ち込んでお金を払って解除してもらって欲しい。
脅かすようで悪いが出どころのしっかりしたアプリならまだしも、海外製のよくわからないアプリを使うというのはそれなりにリスクが有るということだ。
一応私のわかる限りで観測したところ怪しげな通信や振る舞いはしていなかったので多分大丈夫だとは思うが、必ずしもすべての環境下で同じように安全かはわからないし今後なにかが付加されておかしな挙動を見せるようになるかもしれない。
くどいようだが自己責任ですのでくれぐれもご注意ください。


ダウンロード先はこちら。
http://garage.zabkray.net/files/articles/ND3T_W57/Mafon_calculator.zip

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ダウンロードしてきたこれをダブルクリックする。


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そうするとこれが出てくるのでダブルクリックする。
これでアプリが立ち上がる。


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先程サービスマンモードで表示された16桁の英数字を上段に入力する。
赤丸で示した左下のボタンをクリックすると8桁に変換されたERCコードが表示されるのでこれをカーナビに入力する。
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8桁のコードを入力して完了ボタンをタッチすると再起動が始まる。
これでパスワードロックが解除されるので、新たに自分で好きなパスワードを設定することができるようになる。

まとめ

1. サービスマンモードに入る

2. サービス情報から16桁のコードを入手する

3. コード解除アプリをダウンロードする

4. アプリを立ち上げて16桁のコードを入力し、8桁のコードに変換する。

5. 8桁のコードをナビに入力する。

以上の手順でナビのパスワードロックを解除できる。


注意事項
アプリの項で書きましたがくれぐれも自己責任です。
万が一このやり方でうまくいかなかったとしても当方では責任を負えません。
あくまでも私個人が成功した体験談を公開しているだけですべての方の環境下で成功することを保証しているわけではありません。
絶対に失敗したくない、上記の説明でよくわからなかったという方は素直にトヨタディーラーに頼むことをおすすめします。

以下余談
昔の車と違って最近の車はバッテリーを外すと今回のようなことが起こる。
電源が消失するとカーナビだけでなく、車載コンピューターの学習機能がリセットされてしまってアイドリングが不安定になったりする。それ以外にもパワーウィンドウが動かなくなったりなどが車種によっては発生するらしくて昔のように迂闊にバッテリーを外したりできない。
だからこういう面倒を避けるためにバックアップ用の電源があるらしい。

バッテリー交換をやるときには上記のような商品を使えば今回のような面倒なことは起こらなかったわけで、私の知らない間に自動車もこういう事になっていたのだなぁと今回の件でしみじみ感じたりした。